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ブーメラン

ブーメラン [DVD]
エディー・マーフィーが出ているからってね、ちょっと期待して見たのよ。ほら、彼ってトークが面白いじゃないさ。男性から見てもちょっと魅力的だよね?彼ってば。

で、率直な感想として。「・・・えーっ?」だった。うーん、正直言って合わなかったな〜私には。

多分、半年もすると「見たことすら忘れる」というタイプの映画だったので、こういうものは見た直後に書かなければならない。見た時の思いのままを!

って、事でネタバレ勘弁!以下続く。

会社中、いや世界中の女性を口説き落とすことが出来るほどのプレイボーイで仕事も出来るスペシャルな男として巷では有名な主人公(エディー・マーフィー)だが、女性には一度手をつけると直ぐに冷めてしまい、しかも好みが煩くてなかなか意中の女性を見つけられない。

そんな彼に転機が訪れた。上司に「ストライクゾーン、ドンピシャ!な超美人」がやって来たのだ。最初はともかく彼女も落とした彼だったが、彼女は気位の高くなかなか彼の思い通りにはならない。それがストレスになり彼は仕事にもやる気が出せなくなっていく。

そんな時、彼の側にいたのは友人の彼女であり、彼女との中が急接近。友人の彼女さえも勢いでモノにしてしまう。それが友人にもバレ、友人関係までボロボロに。

友人の彼女のおかげで仕事にもハリが出てきた彼は、上司との関係も元通り。それがバレて、うまくいってた友人の彼女は彼の元を去ってしまう。

彼にとって真実の愛とは何なのか。悩んだ挙句にたどり着いた結果は「友人の彼女」だった。ジ・エンド。


・・・えっ?である。しかも、友人関係まで元に戻っちゃうし、やたらとハッピーエンド。ありえねぇ〜である。

さて、タイトルが「ブーメラン」であるからには「よりが戻る」であろう。では、どこから飛び出して、どこに戻るのか?と、そもそも「誰がブーメランなのか」を考えるんだが、これを「主人公」としても女性を抱いては捨てるという感じが違うと思う。ストーリー上、「友人の彼女」に戻っていくワケだが、これを「ブーメラン」と考えるには関係を結んでからの期間も掴みも弱すぎるのだ。

そもそも「彼女が居たから俺は自分を取り戻した」という解釈をするには、彼は女性を抱きすぎている。見ていて感じたことは「彼はセックスさえしていれば仕事の出来る男である」という印象しか受けない。結局、彼女でなくてもいいんじゃないか?というぐらい2人のツナガリが薄いのだ。なんか、ブーメランと表現するには、ちょっとストーリーと設定が弱すぎる。


じゃぁ、彼はそれほどまでに魅力的な男なのか?という事だが、「映画の中では女性にも男性にも好かれるいい男」として説明的に描かれていたが、それに関してはいまいち「同意できない」感じだった。むしろ、モテナイ男の僻み的には「こういう奴、好きじゃないし」って感じで多分私はアンチ派にまわると思うし。

ってな感じで私には合わなかったワケだ。エディー・マーフィーはやっぱりコメディーはコメディーでも「アクション・コメディー」が似合うと思う。「ラブ・コメディー」はちょっとどうなんだろう?と思った。