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バリスティック

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いかん、いかん。このままでは「闘病日記」に成り果ててしまう。別にそういうのが趣旨の日記じゃないので、ちゃんと映画の話題に戻そう。今日は週末にボンヤリ見た映画、の話。

ハッキリ言おう。めちゃくちゃ!というと大げさだが「期待してみた」。主演が「アントニオ・バンデラス」と「ルーシー・リュー」だ。これで期待できないアクション映画ができない訳が無い!と。

でもね。何だろう。なんでこんなに見終わった後に虚しくなってしまったんだろう。アクションは悪くなかった気もしなくも無いんだが、何が悪かったんだろう。シナリオか?それとも設定か?演出か?まずはがんばってストーリーを書いてみようと思う。もうネタバレでもいいや。これから見ようと思っている人、ゴメン。


まず、最初に断っておくが日本人にわかりにくい単語として出てくるのが「DIA」だ。私も判らなかった。これは「国防情報局」という組織らしく、国防総省直属の情報収集機関なんだそうだ。敵なのか見方なのかイマイチわからない機関なんだけど、CIAやFBIと立場が違うだけで、同じ国の同じ様な機関のひとつ。専門家じゃないので適当に言ってるけど。たぶん、そう。ちなみにこの辺りの説明は全く無い。「アメリカ国民なんだから知ってて当然だろう」的にストーリーが進行する。おかげで日本人は置いてきぼりだ。いや、私は置いてきぼりにされた。

元FBIのエージェント(アントニオ・バンデラス)は何年も前に目の前で車の爆発で亡くなった妻のことを吹っ切れずにいた。そんな彼に元上司が声をかけてきた。「手伝ってくれ。そしたら妻の居所を教える。彼女は生きている」と(セリフは適当)。事件は誘拐されたDIAの長官(?)の息子の救出だった。彼を誘拐したのは元DIAのエリート(ルーシー・リュー)。彼女の目的は何なのか。そして、本当に悪い奴は誰!だ?と。


さて、この映画を見る上でワケがわからなくなってくるのは「元」が沢山ありすぎる事だ。探してもらえると面白いかもしれないが、なんでこんなに「元」に拘るんだろうと思ってしまった。

さて、今改めて考えてみると主役の2人はどちらもカッコイイ。格闘などのアクションに関してはもうあえて何か突っ込むところは無かった。かなりパーフェクトだ。しかし、悲しいかなそのカッコ良さが生かしきれていない。それはきっと「演出」なんだと思う。かっこよく決めているポーズもなんだか虚しくなるほどのしょぼい演出。派手なバクハツにも関わらず誰も死んでないとか、そいういう矛盾。その辺りがおかしいのだ。

例を挙げよう。アントニオ・バンデラスが背後から銃を突きつけられる。しかし、彼は言う。「お前は俺に近づきすぎた。そこから動いた時、手足が無事であるならばそれは奇跡だ」(セリフは適当)。敵の足は地雷を踏んでいたのだ。慌てて逃げ出す敵。爆発しまくる地雷。バクハツは1つじゃない。もう辺り中が大爆発!だから敵と一緒に必死に逃げるアントニオ・バンデラス。しかも、バクハツの衝撃で倒れてきた鉄柱に巻き込まれて死に掛ける。ちなみに敵は手足が無事どころか何人もいたのに誰も怪我してない。一番ダメージを受けたのが主人公だったりする。なんかね。マジで?って感じ。

もう一つ許せなかったのは元妻のセリフだ「貴方の子供を守るために彼と結婚したの」とか言っている。もう個人的にコレはどうか?と思う。のうのうと主婦をしていた訳で、本気で子供を守ろうとするならばキライな奴と結婚するんじゃなくて一人で育てろよ!とか思った。その割にはアメリカ人は「家族の、妻の(夫の)為なら死ねる!」的なセリフが多い。なら何で離婚率がそんなに高いんだよ?とか思ったりもするワケなんですが、そういう考えはおかしいですか?私。

久しぶりでかなり長文になってしまった。書き足りないぐらい突っ込みどころの多い映画だった。明日は違うアクション映画について書いてみたい。