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ブルー・クラッシュ

ブルークラッシュ [DVD]
青春万歳!海いきた〜い!
と、思わず叫びたくなるような青春ムービー。なによりもその圧倒的なサーフシーンに酔いしれてくれ!って感じです。マジ、オススメ。

ストーリーは単純明快。世界で一番のサーファー・ガールになろうと夢見る主人公のアン(ケイト・ボスワース)が、世界一の大会を目指し奮闘するストーリー。しかし、スポ根的な要素と言うよりも、家族、友人との熱い絆によって支えられる彼女のサクセスストーリーだ。こういうの大好き!

サーフィンはもちろん、ボディーボードすらやったことのない私でさえ、「やべぇ、サーフィン、マジ、楽しそう」と思ってしまうシーンの数々。老若男女、犬も子供もおじいさんも、楽しそうにサーフィンをするのを見ていると、自分も出来そうな気がしてきてしまう。公開当時、全米でサーフィンブームが巻き起こったと言うのも、納得できる。単にストーリーを追うだけに時間と映像を使わず、サーフィンの楽しさ、魅力を観客にアピールする構成には頭が下がる。"好き"を画面いっぱいに注ぎ込んだ、趣味の世界だ。ハワイのオアフ島を舞台に奏でられる迫力の映像に、もはや溜息。ハワイ、チョー、行きてぇ。


!!!


さて、話が少しそれるが、この映画で一番感心したのは実は「痛いシーン」だったりする。主人公のアンは過去の大会で事故にあっている。そのトラウマが、彼女の最大の障害となっている。実力があるのにうまく行かないのは、目に見えない心の問題なんだが、こういう心理的なものと言うのは、映像にし辛い。経験している人と、していない人の差が出てくるからだ。この映画ではその部分を繰り返しと、差し込み映像によりうまく表現している。事故を経験していない私でも、「痛い」と思い、そして「怖い」と感じられた。アンの前に立ちはだかる心の壁を私も感じる事が出来たのだ。

でもまぁ、この映画。難しい事を考えるよりも、とにかく見るとスッキリする。見終わった後の爽快感は、ここ暫く感じたことのないものだった。ちょっと季節外れな時期に見てしまったが、夏に見たら次の日には海に出かけてそうな勢いのある印象深い映画だった。