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ボルケーノ

ボルケーノ [DVD]
以前、「ダンテズ・ピーク*1を書いた時に「この映画もいつか書かなくちゃな〜」と思っていたので、ひらめきついでに書いてみる。

ストーリーはロサンゼルスで地震の影響による噴火が突然始まり、町が大パニックに陥る!というストーリー。なんか、1行で説明が終わっちゃうような感じ。っていうか、1行で終わらせちゃうあたり、私のこの映画に対する評価を表しているような気がする。

とはいえ、もう少し設定を中心に細かくストーリーを書くと、主人公は災害危機管理局の局長を務める男。パワフルでとても仕事熱心。だがそれが災いしたのかどうやら離婚をした(?)みたい。でも、父親のことが好きな娘がいる。そして、そのロサンゼルスで突然地震が起こる。危機管理局長である主人公はオフィスに娘と一緒に向かおうとするが、突如あふれ出した溶岩に行く手を阻まれ、彼は現場で指揮を取り続けるのだった。

まぁ、紹介はこれぐらいにしておくとして、個人的にはこの「ボルケーノ」よりは「ダンテズ・ピーク」の方が好きかな。全体的に。理由は簡単に説明すると「わざとらしいシーンが多い」って事かもしれない。そういうの気になっちゃう人なんで。あとは設定としてもうちょっとこうして欲しいなという思いもあったからかもしれない。

それらを淡々と具体的に挙げていくと、(ネタバレごめん)

危機管理局長なのに災害に関しては結構無知
局長としての指揮能力の高さは認めるけど、仕事熱心の割りになんかあまり勉強していないような気がする。
地下鉄の溶岩ジャンプ!
人を担いで溶岩ジャンプをするシーン。もうね、「泣いて下さい」といわんばかりのシーン。その前に主人公が娘さんを同じようなシチュエーションで成功させているので、なんか半端な気がしてしまう。
地割れで仲間が・・・
あんなにあっさりと忘れ去ってしまっていいんだろうか。そもそも事故があった現場に勝手に入ってえらい目にあっているんだから、責任問題ですよ?これは。それ以前に研究者として「割れ目をまたいで採取する」っていうのは如何なものか?と思ったりもする。俺なら絶対やらないよな。
犬の存在(1)
いまいちはっきり覚えていないんだが、娘がかわいがっていた愛犬が最後に「実は助けられていた」というシーンがあるんだけど、その過程がまったく見えない。というか、誰が主人公の家まで犬を助けに行ったんだろう。っていうか、家の鍵とかどうしたの?勝手にあけたの?
犬の存在(2)
溶岩の炎に包まれた家に取り残された小型犬が、ベランダから「ワンワン!」と吠え、飼い主が「○○ちゃ〜ん!」と泣き叫ぶシーン。やたらとネタで引っ張る割りに、そのシーンはあっさりと犬が自力でテケテケと脱出する。ちょっとあっけなさ過ぎてイヤラシイとすら思った。
はしご車で緊急脱出!
このシーン。あまりにもわざとらしい。素人的に考えても逆に動かしたほうがいいし、「バスの上」に2人を移動させるだけで十分だと思う。けが人は1人だから、はしごが壊れることもなかったろうし。っていうか、ハシゴが壊れた時点で「周りに溶岩がどこにもない」というのも明らかにわざとらしい。
ビル崩落に娘救出!
ラストのシーン、ビルを崩落先には娘の姿が!助けに走る主人公だったが、数十メートルのビルが倒れる方向に「車に引かれるのを助ける」のと同じような感じで助けようとするのはさすがに無理があると思わないだろうか。あれでは1〜2メートル移動するのが限度だろう。
女性博士とちょっとラブラブ
まぁ、歳の差があるので発展する関係かどうかは微妙ですが、それにしても娘がいる目の前であんなにべたべたするのは如何なものか?と。っていうか、仲間のことはすっかり忘れている模様。数時間前のことなのに。恋は盲目?

とまぁ、細かいところが気になって仕方がない男だったりするわけです。私。かわいくないですね。

*1:ダンテズ・ピーク:過去記事→id:kenbot3:20050831:p1