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『抗菌』。

昨日買い物していて、『男のお弁当コーナー』みたいなのがあって、なんとなく気になったので書く。『抗菌コート』について。
こと、お弁当が傷むかどうかについては、男だろうが女だろうが全く関係はない共通の問題、だ。そこに違いなどないワケで。
さて。私がそれなりに意識するようになった頃から、まな板やお弁当容器などの食品を扱う様々な物品はあっという間に『抗菌コート』されているものが主流になってしまった。
ものにもよるが、最近ではもう『菌全滅!』みたいな感じで書いてあるし、実際にそれに近いんだと思う。だから、はっきり言って『抗菌コート』は安心する。なんとなく安心する。必要か必要じゃないか?でいえば必要だ。お弁当箱だろうが、保存容器のタッパだろうが。保存を考えるのであれば、ある方がいいのは間違いない。
でも、抗菌コートされた容器が『抗菌』でいられるのは、『容器に直接触れている部分』(正確に言えば、容器側が抗菌で雑菌を保有していない状態を維持する)だけだ。そこから少しでも離れれば、その部分は全く影響を受けない。食べ物の『中にいる菌』は別に抗菌コートで退治されちゃうようなことも無い。だから、抗菌コートの容器の中でも菌は見えないだけで存在しているし、ちゃんと気をつけないと普通に繁殖して食べ物を傷ませる。抗菌だからお弁当が長持ちするワケではない。*1
別にみんなが間違えているって話じゃないし、普通に常識的な話なんだけど、もうそろそろそんな時期なのでなんとなく書いてみた。*2 *3

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*1:食べ物を作ったり、盛ったりする時に空気中の雑菌が、食べ物の内部に入り込むことは普通にあるわけで、手作りのお弁当などは基本的に無菌には出来ない。ただ、容器自体が無菌状態を維持できることで、容器という閉鎖空間内に進入する雑菌の量を減らす事で、傷みを遅くする効果はもちろんある。

*2:言うまでもないけど、容器をちゃんと洗わないで汚れが薄く残っている時には、そこに雑菌が残る可能性があるし、容器を洗ったら一度かならず完全に乾燥させないと、残った水分に雑菌が残留することがある。乾燥、超大事。

*3:最近流行の『お弁当シート』(抗菌シート)も似たようなものですが、『上から被せる』ことで、お弁当を詰め終わった後に出来る食材のスキマ、蓋との間の空気中に存在し、進入してしまった雑菌の繁殖を、シートに含まれる成分が気化したり発散することで抑える効果が期待されるものです。