みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

ブロックノイズ。

地上デジタル放送に対応しているTVを買って*1 以来、基本的にデジタル放送で番組を見ている。電源を入れてから表示されるまでに時間が掛かるとかそういう不満はとりあえずおいておいて。ある意味で昔のテレビっぽい。中心に「点」は出ないけど。

しかし、最近はこのデジタル放送に不満がある。この所強風が続いており、天気が悪い事が関係あるのかどうかはイマイチ判らないが、当初はあまり気にならなかったブロックノイズが結構ひどいのだ。


デジタル放送の売りは「ノイズが少ない」だ。アナログ放送の場合は映像が多重に表示されたり、滲んだ感じになったりするゴーストと呼ばれるノイズが発生していた。細かい話はおいておいてそれらはアナログ特有の現象であり、デジタルになりそれが「ありえない」という形になった。そして、結論として「デジタルはクリアでキレイ」となっている。

しかし、通信である以上は何らかの形でノイズは発生する。双方向のデータ通信の場合は「エラー制御」を行って、再送要求を出したりとかいろいろ方法があるが、一方通行で垂れ流しの放送においては、エラー再送などしている余裕は無い。従って発生したエラーを破棄し、「ブロックノイズ」という形で明示的に表示させて次の情報に備えなければならない。当然、そのブロックノイズ部分は二重に見えたり、ぼんやり見えるということではなく、全く表示されない状態となる。


映像にコダワリがあってデジタル放送に移行する人も少なくは無いだろう。しかし、実際に見たときに時折表示される「ブロックノイズ」は、想像力でカバーできない明確な欠損情報として処理されてしまう。コダワリの映像が全く表示されない形になるのだ。

好きなTVのドラマや映画、アニメなどを永久保存版的ライブラリとしてDVDに落とそうとした場合、クリアな部分とブロックノイズの部分がハッキリしてしまっている為、デジタル放送の映像の方がダメージが大きいことがある。アナログの方が良かったなって最近思うことがある。*2

*1:http://d.hatena.ne.jp/kenbot3:20061225:1166976382

*2:結局、本当にクリアな映像を見たいなら、DVDを買えってことなんだろうか。