みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

メンドクタイ。

先月、スーツを新しくした。その時に思ったことがあった。
『あぁ。ネクタイも新調すればよかったかな』
と。
そんな話をお昼ご飯にそばを食べながら会社の人と話をしていた。その時、ふとアイデアが浮かんで、適当なことを話し始めた。
『ふと思ったんですけど。というか、私がこの時期に話題にするのも変なんですけど』
「なんですか」
『もうすぐバレンタインデーじゃないですか』

「あぁ、そういえばそうですね」
『昔から "なんでチョコレートなんだよ!" って思っているし、そもそもそれはチョコレート業界の仕掛けだったことは有名な話じゃないですか』
「そういいますね」
『そもそも一緒に住んでいる恋人同士とか、夫婦なんかに至っては、その後で送った方がそれを食べるというのも普通によくある話で、結局自分が食べたいものとしてチョコレートを送っているんじゃないか?ということも考えられますよね。なぜチョコか?という意味では』
「そうなのかな〜」
『まぁ、それは適当に言ってみただけで根拠もないんですし、他にもいろいろ理由はあると思いますけど、それはともかくチョコレートじゃなくてもいいんですよね?』
「欧米の方はそうだって言いますね。そもそもホワイトデーもなくて、性別年齢や立場と関係ないイベントだとも」
『ですよね。あくまでもバレンタインデーに "チョコレート" を "女性が男性に送る" という習慣は日本独自だということで、チョコレートに拘る必要はないということですよね』
「ないでしょうねぇ」
『それはそうと、クールビズで苦境になっているネクタイ業界もかなり前から "ネクタイ" を贈答しましょうという仕掛けをしてますが、なかなか認知が進まないじゃないですか』
「そういえば、そんなのもありましたね」
『あれ、流行らない理由って何なんでしょうね』
「何なんでしょうといわれても」
『ネクタイの値段なんて、ブランドに拘らなければ安いものじゃないですか』
「いやいや、3本千円とかいうのは贈れないでしょう。プレゼントとしては」
『でも、500円ぐらいならそれなりのもの贈れたりしません?』
「どうかなぁ。もっと値段するんじゃないかなぁ。それに、人によって合う合わないも違うから、選ぶのもめんどくさくないですか?それ』
『まぁ、実は "自分が選ぶのメンドクサイから誰かから贈ってもらったら楽でいいかも" って思っただけなんですけどね』
「なるほど。そこにつながるのか」
『めんどくさいよねぇ。ネクタイ選ぶの。それが流行らない理由かなぁ』
という話をした。そばが伸び切らない内に。

まぁ、青春真っ盛りな学生時代だと、お小遣いも少なく、制服としてオリジナルなネクタイも出来ない関係もあるだろうし、アレンジしやすくオリジナリティーが出しやすい手頃な贈答品として、チョコレートが普遍的に流行っているというのは納得しているんだけど。
ネクタイって、ほんとメンドクサイ。