最初の一粒。

最近は粒上のガムの方が板状のガムよりも普通に売られていて、１００粒なんて単位で売っていることもあるが、やっぱりポケットに入る定番サイズとしては「スティックタイプ」って事になるだろう。ガムだけではなくキャンディーやタブレットなどもこの形でパッケージ化されて、コンビニのレジ前に行儀よく並んでいることが多い。値段的にもサイズ的にも手ごろだからだ。

しかし、これらを買って食べ始めるときに必ず悩む事がある。その悩みは普通に考えればどうでもいいことなのだが、気になってしまうんだから仕方がない。それは開け口のリボンを１周はがした後の最初の１粒は「フタ側 or 中側」のどちらを選択するか？だ。

フタ側の１粒はパッケージングした時にはみ出したと思われる糊で貼り付いていることが多く、剥がすのが厄介だったりするが、こいつを一番最初に食べないとなんだか順番を無視しているようでどうにも落ち着かない。逆に中側の１粒を食べないで残すと、粒の半分程が既に外に飛び出しており、そのままポケットに入れると必ず脱走をして後で私を困らせる。

スライド式のケースに入っている場合はもちろんそういった心配はないが、安価な紙パッケージの場合はどうしても気になってしまう。この悩みはどちらかを選び、口の中にポイと入れた一瞬で忘れ去ってしまうのだが、毎度毎度「どっちの方が正しいんだろう？」などと無意味に頭を捻らせることがある。いや、正しいって事はないんだろう。でもやっぱり何となく気になるものなのだ。

鯛焼きの「頭から食べるか、尻尾から食べるか」と同じぐらいどっちでもいいよって感じなのだろうケド。