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オーバー・ザ・トップ

オーバー・ザ・トップ [DVD]
昨日の約束通り、書いてみることにした。スタローン主演の作品中でも個人的に好きレベルが高いものである。製作は1987年。パッケージを見ても判る通り、かな〜り古い作品である。

さて、世界の「Dr.ノウ」こと「Google先生」に以下のキーワードで聞いてみる。

google:映画 腕相撲|アーム・レスリング

検索結果の評価はともかく、この「オーバー・ザ・トップ」が単語としてポロポロと出てくる。逆に言うと、20年近くたっているにも拘らず、未だにコレ以降「腕相撲をテーマ」にした映画は出ていないという事になる。つまり、これは「世界でも例を見ない腕相撲映画」なのだ。

10年前に妻とまだ幼かった息子を残して家を出た主人公(シルベスター・スタローン)が、妻の病気をキッカケに戻り、息子を引き取って育てようとするストーリー。しかし義父の妨害もあり、10年という時間を埋めることは容易ではない。妻のため、息子のために自分のトラックを手放して最後の賭けに出た。親子で暮らす為のトラック会社を設立する為に、ラスベガスの「アームレスリング世界大会」で優勝することだった。


って感じ。人生に不器用な男の物語なワケで、正直言ってシンプルなストーリー。今時流行りの「謎が謎を呼ぶ」みたいな部分はない。自分の力だけを信じ、信念の為に全力でぶつかっていく。最初から最後まで腕相撲をしているわけで、人によっては「何か物足りない」って感じる人もいるのかもしれない。だが、私は「家族愛」というたった一つのテーマで最初から最後まで作りこむ方が潔くて好きである。ぶっちゃけ、単純な男である。私は。

何にしても全体を通して暑苦しい。そりゃ、筋肉隆々の男たちが腕を武器に闘いあう(しかも向き合って顔がくっ付くほど近づけあって)ワケだから、見ているこっちも暑苦しい。ケンカのシーンこそあるけど、言って見れば「腕相撲」もスポーツなワケだから、これは「スポ根映画」であると断言できる。暑苦しくて当然である。

そしてこの映画、クライマックスが近づくと自分の拳に力が入っているのが判る。見終わるとドッと疲れが出てくるし、その日のうちから何となく体を鍛えたくなってきたりする。単純な男である。私は。


最近はテレビで放送しているのを見た事がないが、機会があればまた見てみたいかも。なんだか元気が出ない時に見るといい映画かもしれない。

ついでに。

冗談で「トップ」と「アタック」の洗剤戦争について調べてみたら、王者「トップ」に対抗するために作られた*1「アタック」の発売は1987年春だった。なんか、年代的に微妙に面白い偶然。豆知識として覚えておくといいかも。でも、使う場所ないか。飲み会で披露するにはかなりヤバイ無駄知識かもしれない。

*1:これがホントの「オーバー・ザ・「トップ」!