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トラフィック

トラフィック [DVD]
最近は仕事も安定しているので、ほろりと早く帰れたりする。家に帰ってパッとTVを付けたら始まってた。そういえばそんな感じで見始める映画が近頃は多いかも。

タイトルがよっぽど印象的でないと直ぐに忘れてしまう傾向にある私が、まず間違いなく忘れるであろう感じのタイトルなので、忘れないうちにササッとメモ。内容的にはいい感じだった。

見るまでは勝手に「交通渋滞な映画」と意味不明に解釈していたんだが、麻薬犯罪のドキュメンタリーという感じ。タイトルはアメリカとメキシコの麻薬輸送の実態という意味なんだろう。結構テーマは深かったりする。「麻薬組織をぶっ潰せ!」的な単純な話ではなく、家族愛や親子愛なんてものもチラチラ織り交ぜてあったりする。

最初、3つのストーリーがある。メキシコの麻薬捜査官サイドと、麻薬の被害者でもある子供サイドと、麻薬を売る立場サイドと。麻薬というテーマを通して1つに、複雑に絡み合っているというパターンは特に珍しい物ではないが、それぞれのシーンを黄色、青、普通(緑?)の3色で表現していて、とても判りやすい*1

だから、登場人物はかなり多く、しかも結構有名な人が出ていたりする。やたらと濃いルックスで、個人的には小倉久寛に似てるかなぁ?と思っている「ベネチオ・デル・トロ」とか、なんとなく地味だけど素敵なお父様な「マイケル・ダグラス」とか、なんかちょっと太っちゃってない?と感じた「キャサリン・ゼタ・ジョーンズ」とか。他にもこの人知ってるかも?な人がワラワラといる。


全体的には大きな波があるでなく、思っていたより淡々としているので、疲れているときに見ると寝ちゃうかもしれない。あくまでもドキュメンタリーっぽいので「事件解決!ハッピーエンド!」ではないところも、ちょっと虚しさがあったりするけど、そういう問題作が好き〜って人にはオススメかもしれない。

*1:色に関しては「HERO」も同じか。使い方は違うけど。過去記事→id:kenbot3:20050322#p2