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インビジブル

インビジブル コレクターズ・エディション [DVD]
親父とくだらない話をしていた。その中で、「そういえば、幽霊とか妖怪とか信じるか?」と聞かれた。「信じてるよ。俺は死んだら守護霊になるって決めているし。誰のになるかはまだ決めてないけど」といったら、「どうせ不純な動機だろう〜」と突っ込まれた。な、なんですと!

そうか。人は誰でも一度は「透明人間」にあこがれる物かもしれない。誰にも見られずに自由になれる時間。きっと、想像以上に開放的な気分かもしれない。そしてそれは、女性よりも男性の方が多いかもしれない。その動機はきっと不純な物が多いだろうけれども。いやいやいや。私の話じゃないって。本当ですって。

そんな訳で、思い出したのがこの映画。透明人間な、お話。

生き物を細胞レベルで透明に出来る薬を発明した科学者が、周りの反対を押し切って自分の体で人体実験を開始する。実験は成功に終わったかに見えたが、元に戻る事が出来ない体になってしまった。研究を重ねて自分の体を元に戻そうとする科学者だったが、だんだんと透明人間である自分に快楽を覚え始め、いつしか狂気の行動をとり始めるのだった・・・。

そんな、お話。普通、透明人間であることは「悲劇」である場合が多いが、この場合はもうホラーの領域。すげー、怖い。今まで出来なかった透明人間の映像化をCGを駆使することで、明らかに判りやすい表現力でそのリアルな怖さを描ききっていた。

正直、見終わった後は怖かった。もし、自分が透明人間になってしまったら・・・。それを考えた時、ちょっと恐ろしい自分を想像してしまったのだった。

私は守護霊でいいです。えぇ。出来れば不純じゃない動機って事で。