教育のコスト(２)。

社内の教育は、本来お客様には関係のない世界だ。
「担当を引き継ぎますので、その分のお金を下さい」
というのはおかしな話だ。もちろん全く貰わないというのではなく、結果的にその分も含めて普段の仕事の中で余計に貰っているワケだ。利益という言葉の中で。
仕事をする上で、実際に手を動かすのが後輩、それを教える（サポートする）のが先輩の場合は、先輩の仕事は教育だけであり、それを「一緒にやった作業」としてはみなさない・・・のが本来なんだけど、いつの頃からか「稼働率重視」の考えと共に、「稼働率に含めない教育は行わない」な意識が働いている。「教育ではなく作業だ」と。
なぜならば、先輩は物事を教えれば教えるほど、自分の稼働率が下がるからである。それはもちろん、自分の評価・成績に繋がってくる。*1
余裕がないのである。いろんな意味で。
余裕がなければ育たないのに。いろんな事が。

*1:本人だけでなく、グループや部の評価としてもそれらは利用されている。