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合言葉はSite Seeing

ひげ。

年末に実家に帰っていた時、姪っ子たちが父親である兄がヒゲをそらなくちゃな〜みたいなことを言い出したとたん、『そらなくていい〜。ジョリジョリがいい〜』みたいに騒いでいたのを思い出した。なんか、不思議と面白かった。
会社の人の子供(男の子)は逆で、『ヒゲがチクチクしていたい』と嫌がるらしい。なるほど、それももっともだし、むしろそっちが普通かと思っていた。
そもそも、大人の男性の特徴の一つであるヒゲは、オシャレとして伸ばしている人以外は、不精でのびているワケで、殆どの場合は『ヒゲが伸びていることは好まれない傾向にある』と、強引に割り切る事もできる。つまりだらしがない人の傾向の一つとしての認識が強い。
しかし、考えてみれば子供にとっては『父親には自分が生まれたときからヒゲが生えていた』ワケで、それが特別な状態ではないワケだ。しかも、ヒゲをそった直後に会社に向かい、伸びきった頃に家に帰って来ることを考えれば、伸びてない方がおかしいぐらいだ。いや、伸びてなければ明らかにおかしい。それ、大問題。
そう。ヒゲはキャラクターとしての父親の特徴の一つとして捉えられている記号的なものとして存在するだけで、人間の性格的な側面をあらわしているものではない。
となれば、だ。ヒゲに対するイメージが、記号的なものから抽象的なものへと変わっていく流れがあるんだろう。それは、いつか、どこかで変わる。
そのターニングポイントはどこなのか。ちょっと興味深いが、研究は保留ってことで。つーか、出来ねぇ。そんな研究。