みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

メイドの土産に。

興味が無いというとウソにはなるんだけど、自分の時間を潰してまで行こうとまで思っていなかった、昨今話題だった『メイド・カフェ』に突然行くことになった。保護者として。

事の起こりは、カレラから突然来た1通のメールだ。
『オタク・カフェには行ったことある?』
ま、あれだ。勘違いって奴だ。思わず私は答えてしまった。
『オタクじゃねぇ、メイドだ。メイド・カフェだ』
ふと、思い起こせば前から飲み会の時に言われていたのをサラリと無視していたんだった。そしたら今度はメールという手段で声を掛けてきたのだ。やばい、思わず釣られてしまった。

具体的なキーワードを教えてしまったからだろうか。次は『URL』が送られてきた。
『ココのことか?興味は無いのか?』
そう、当たっていた。よくもまぁ、調べたものだと感心した。そこまでしてまで行きたいのか?と思った。で、私は決心した。
『オーケー、判った。連れて行くから秋葉原まで来い』


そう、これが事の起こりだ。すっかり保護者である。

とはいえ、私も詳しい訳じゃない。秋葉原でメイドさんが配っていたチラシを頼りにお店に行ってみたらどう考えても1時間以上は待ちそうな行列が出来ていた。この炎天下の中、ありえない。もう1件に足を運ぶ。空いていた。早速店内に入ろうとするとメイドさんに丁寧に断られた。

『現在、ご予約の方でお席の方は既に一杯でして、申し訳ありません』
『どれぐらい待てば入れますか?』
『そうですね、1組90分を上限とさせて頂いているのですが、お客様の前に今40組ほどございまして、ちょっと判りかねます』

あぁ、そうでしょうとも。私も判りませんよ。判りたくもない。


落胆するカレラを引き連れて、結局ちょっと空いていたメイド・カフェに入った。あえて店名は伏せるケド、一応はメジャーどころらしい。

で、そこで一通りランチを食べてきたんだけど、感想をカレラに聞いてみたら一様にこう言っていた。


『で、何が楽しいの?』『みんな幸せなの?』


ごめん、俺も判らないから今まで行かなかったんだよ。
でも、幸せだからみんな来るんじゃないのかな?と。