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ドラマにおける個人情報的意識の日米格差

そういえば「24」を見ていて思い出したのだが、欧米人の個人情報的感覚ってのは日本人のそれとかなり違うんだろうか?と思うことがある。

それは「特別な組織ならどんな情報もネット経由で知りえることが出来る」という所。それが未来な話ならいざしらず、基本的に「現代社会」を設定にしているものであるにもかかわらず、だ。

具体的に言えば、「24」の中で娘が誘拐されたお母さんが夫の勤めているCTUに電話をかけて、娘がいたと思われる家具店の店長の自宅の電話番号をGETしている。はたして、そういう事は日本においても出来るんだろか。

もう1つ特徴的なドラマを挙げると「特捜チーム レベル9」*1という海外ドラマがある。これもスゴイ設定で、全米のあらゆるコンピューターと繋がっている特別組織で、銀行の口座は当たり前に見れるだけじゃなくて、ガソリンスタンドとかバーなどの店舗内防犯カメラの映像をハッキングし、しかもそれをX線のスキャンだか赤外線のスキャンだったか忘れたが、特殊フィルタで加工して犯人が持っている物を調べるなんてことを当たり前のようにやっていた。*2


「ドラマなんだから」と言われればもちろんその通りなんだが、実際問題としてこういう事が出来るのかというリアリティーの様なものはどの程度彼らは感じて見ているんだろうか。

映画でもハッカーが出てくるケースでは概ね同じ様な展開を見せることも多い。場合によっては世界中に!と言うケースもあるが、ドラマと違い映画の場合はストーリー上の展開や演出としてオーバーな部分も多いので今回はあえて深く突っ込まない。より身近に感じるはずであろうドラマでこういうシチュエーションが展開されるという所がやはり注目すべき点ではなかろうか。そして、その組織というのが基本的に「政府関係機関」という所も興味深い。


私が思い出せる範囲で日本のドラマでそこまで出来るストーリーは記憶にない。西部警察で大門さんがスーパーZで走りながら情報端末を操作して行く先々の信号を青にするという当時としてはとんでもなくハイテクな事をやっていた気がするが、それぐらいしか思い出せない。基本的にはスーパーハッカー的な人物が出てきたとしても、日本中のあらゆるコンピューターに侵入出来るのはない。

未来な設定なら攻殻機動隊*3はできるぞってな所だが、日本の現代を設定としたドラマではその辺りが描かれるという事はないような気がする。実際に出来ないから設定として使わないのかは定かではないが、どちらにしろ日米における意識格差ではないだろうか。

*1:自分で言うのもなんですが、かな〜りマイナ〜なドラマです。

*2:カバンなどの変形具合から重さまで調べたりしていた。やり過ぎ。

*3:ドラマじゃないじゃん!という突っ込みはあるワケですが。