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合言葉はSite Seeing

売りたくなる!はてなアイデアを考えたい。

はてなアイデアを楽しんでるか?」と聞かれれば、楽しんでいるんだと思う。自分なりに。でも、本来のはてなアイデアの楽しみ方ではない気がする。理由はアイデア株の売買をしないから。

では、なぜ自分が売買しないのか考えてみた。

結構簡単なところに答えがあった。「売る気がしないから」だった。

そもそもの動機

ふと「何で自分はアイデア株を売る気がしないのだろうか」と考えてみた。多分理由は「持っていた方が得する可能性が高い」からだ。いや、これには誤解がある。「増やしたい」のならより回転率の高いアイデアに投資して回収するというのが「一番得するやり方」だろう。だが「増やしたい」というよりもむしろ「減らしたくない」という考え方が強い貧乏性の私の場合、「売ること」よりも「売らないこと」の方が「取引として安心」なのだ。

とはいえ、株にも経済にも詳しくない私がエラそうに「はてなアイデアこうあるべき!」的な理論を展開したところで、どうせボロが出ることは百も承知であり、そもそもより具体的なアイデアを述べている詳しい方々のアイデアに敵う訳がない。だから、ここに書くのは結局は独り言だし、むしろ言いたいこととしては「そんな私でも売りたくなるゲームとしてのはてなアイデアってどんな感じ?」というコンセプトで考えてみたいと思った。

・・・結局はネタですけれども。でも、自分なりに真面目に考えたつもり。

売ることが前提のシステム

まず、先ほども述べたが「売る気になれない」というのが一番の問題だ。それは「買ったときの値段よりも入ってくる配当の方が多いと思うし」という気分的な前提がある。逆に考えると自分が「1株1あいぽんで買った」アイデアは「それ以上の配当になると思う」という気持ちが強いわけだ。これじゃ、売る気にならない訳だ。

もう1つ、はてなアイデアには問題がある。「1000株までは早い者勝ち!」的なバーゲン感覚があり、私みたいな不良社員で会社から時折り(?)見に行っている人の方が得するシステムであるというのも何となくゲームとして不公平感がある。予断だが、私がネットワークゲームをやらないのは「いつもゲームに参加できるユーザーの方が得(レベルアップが速いなど)だから」という後ろ向きな考えもある。これは変えた方がいいんじゃなかろうか。

では、1アイデア1000株という前提を変えない状態で考えた時にどうするか?といえば、購入時に1あいぽん固定ではなく可変にするべきなのでは?と考えた。・・・単純すぎ。

アイデア・ステージ制

登録されたアイデアをまずステージで管理する。ステージは以下の3つ。

  1. 売り出し中
  2. 要望中〜検討中
  3. 配当確定(実装〜却下)

それぞれについて考えてみたい。

Stage1:売り出し中

アイデアを登録した段階。アイデア登録者はもちろん、アイデアに賛同するユーザーも含めて「何株を幾らで」で入札する。早い者勝ちではなく事前入札。この時の「予約注文数」または「予約ユーザー数」は表示されるが「入札金額」などは表示されない。あくまでも自分で「幾らなら買うかな?」で考える事になる。

コメント欄でのアイデアのディスカッションは今まで通り出来る。アイデア自体のキャンセルはこの段階でしか出来ない。一度次のステージに行くとキャンセルは出来ない。あいぽんを回収するには売るか、はてなによる判断が下されるのを待つか、となる。

次のステージに行くための条件は以下の2つ。

  1. 1000株分以上の予約注文が入った
  2. アイデア登録から一定期間が経過した

この2つが「同時に」満たされなければならない。つまり、キャンセルできる猶予期間という考え方だ。一定期間というのはいろいろと考慮する余地がありそうだけど、とりあえず「登録後1日間(24時間)」という感じで考えておく。ただし、「不具合系」など(はてな側の事情によって早急な対策が必要な場合など)のアイデアに関しては同時に満たしている必要はないものとする。これ、重要。

売り出された1000株の配分は?というと、「高値を付けた人から順に購入」という形である。当然、同金額は入札時間の早い方に。つまり、確実にアイデアの株が欲しければ高値を付ければいい。その人にとっては「それ以上の価値がある」と考えられるからだろうし。

これだと「アイデア登録者が得しないのでは?」という考えもあるかもしれないけど、そこはゲーム。自分が予想した入札価格よりも値段が高かったとしたら、むしろそれは反響の大きさと考えて、実装される可能性の高さを表しているんだから、それはそれで登録者としてハッピーなのでは?と、楽観的に考えてみる。

Stage2:要望中〜検討中

1000株発行されたアイデアは上場される。もうこの段階にきたら買ってしまった手前、後には引けない。買った責任は取ってもらいますよ?って感じ。

このステージに関してはあえていう事はないかもしれない。基本的に今と同じ。でも、自分が買った値段が1株1あいぽんよりも高かったら、その後の配当や塩漬けが怖くて売ったり買ったりが頻繁に行われるんじゃないかな?とちょっと思ってみたりする。塩漬けになるぐらいなら売った方がいいだろうし、そもそも配当で得するとも限らないんだから。(配当が幾らになるかは、はてな次第なワケだし)

また、1人で1000株独り占め!という事も多分出来ない。理由は売り出しの段階で「1000株買う!」と宣言しても、その値段よりも高い値段で他のユーザーが入札していれば分散されてしまうからだ。むしろ、1000株独り占め!が出来た時点で、他のユーザーは「そのアイデアを求めていない」という指標になってしまい、結果的に自分自身が損するだけという恐ろしい事になるだろう。

Stage3:配当確定(実装〜却下)

このステージに関してもあえていう事はないかもしれない。基本的に今と同じ。

ただし、不具合系のアイデアなどはStage2を通り越していきなりこのステージに来る場合がある。株数が1000に満たない場合は全取引を適用後、1000株を越えた注文がある場合は入札金額の高い順に株を配った後、通常通りに配当する。もちろん、この段階で購入注文が高すぎて損する人も出るハズだ。

あえて言うなら配当の倍率はもう少しはてなの裁量で幅があってもいいと思う。今までと違い、株を販売した段階では1株1あいぽん=1000あいぽんしかはてな側に入っていないが、この売り方なら、最初の売り出しの段階でそれ以上の回収が見込めるからだ。

なお、実質的にニーズがなく、売買が行われなくなった冬眠アイデアは、今までとは違って拾い上げた上で配当を確定(むしろ、引導を渡す?)するという必要はあると思う。

まとめ。

ちょっとゲームっぽくしてみたかった。だから、本来のはてなアイデアとはイメージが異なってしまう感じがする。でも、これなら私でも売る気になるかもしれないな?ってちょっと思ったことは事実。

むしろ、これにする一番の理由は「最初の1000株を買えなかった人でも、基本的に同じ土俵で戦える」という事じゃないかと思う。Stage1から2に行くまでに時間があるので、後から買う人も不利にならないし、この段階で値段が決まるので最初に買ったから有利とは限らない。もちろん、値段を吊り上げる人も出てくるだろうケド、そういう人はきっと直ぐに破綻してしまうと思う。回収が困難になるからだ。

あとはゲーム的にするなら「総合ランキング」以外に「月間ランキング」だとか「アイデア登録数ランキング」だとか違うユーザー評価の要素を入れてみるのが楽しそうかな?とか思うわけだけど。


きっと、同じ事を考えている人もたくさんいると思うけど、自分として考えたことをまとめてみたかった。自分の言葉で。

追記(09/14)

そもそも「はてな側は何をもってアイデアを採択するのか?」という話だが、今現在は「株の評価額」が基本だと思う。ではこのシステムの場合は?というと、それ以外に「ユーザーに非公開の購入予約履歴」などで検討アイデアを決められるんじゃないだろうか。高値で予約が入っている、あるいは予約自体が多数入っているという基準から。

不具合系に関しては配当額が「工数ベース」では少なくなることが予想され、高値で取引される可能性はむしろ少ない。私自身の出したこのアイデアの問題点の1つだろう。

出来れば前述した通り「配当の倍率はもう少しはてなの裁量で幅があってもいい」という事を考えるべきじゃないかと思った。単純な話、はてなアイデアは「はてなに対する行動予測」であるから、不具合だろうが何だろうが「はてながどれぐらいの重要度(配当)を考えるのか」で、ここまでなら買える!という数字が出てくるものだと思う。

逆に言えば「はてなが重要と思うものをユーザーが高値を付け、はてな側の重要度に従った配当」というパターンが構築されれば、ユーザーも学習を繰り返し、将来的には「はてなの行動と予想価格」は同じ方向に進んでいくかな?と考える。っていうか、それが本来のはてなアイデア?って感じじゃないか。そうなんだよな、きっと。