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GODZILLA

GODZILLA [DVD]
最初にハッキリと言わせてもらう。この映画の個人的な評価は正直低い。別に私は「元祖ゴジラファン」というワケでもない。でも、この映画に関してはキッパリと「うん。イマイチ」と答える。それはコレほどまでに突っ込み所が満載な映画はそうはないからだ。

もう、コレだけビッグタイトルならばネタバレがどうとか言っている場合じゃないだろう。だが、あえて言うが「好きな人は読まない方がいい」と思う。

実は、この映画をTVで見ていた時、兄の奥さんが両サイドから兄弟のダブルサラウンド突っ込みの嵐を浴びてしまい、「いつもそんな風に映画を見ているの?」と聞いて来たからだ。そして、「私、前見たときはもっと感動したんだけどな〜」と言われてしまった。ごめんなさい。そういう兄弟なんです。やっぱり感性って似るらしい。

そんなワケで、好きな人の夢を壊したくはないので「読まないこと」をお勧めします。さーてと。一気に書くぞ!あ、面倒なので「GODZILLA」とは書かずに「ゴジラ」と書いちゃいますが、その辺は拘りがないんで、先に謝っておきます。ごめんなさい。

釣り人のシーン
やたらとヨボヨボなお爺さんが釣り糸をたれるシーン。浮きが沈み、ゴジラが始めて姿を見せる衝撃的なシーンだが、おかしな点が多々ある。ひとつは垂らした釣り糸(針)とゴジラの距離感だ。あんなに遠くまでおじさんは投げていない。次にゴジラが近づいて来ているハズなのに、釣り糸は引っ張られさらに釣竿までも奪われる。おかしいよ。
倒れないカメラマン
ゴジラが地上に上がってマンハッタンを歩き回るシーン。チャレンジャーなカメラマンがカメラをセットして決死の撮影を済ませるシーンだが、殆どギャグの世界で足の指と指の間で奇跡的に助かる。しかし、よく考えると「姿が見えないぐらい遠い場所に居る時に、車が宙に飛び上がるぐらいの衝撃で歩くゴジラ」である。真下に居たらどれほどの衝撃だというのだろう。まともに立って等居られない筈だ。
潜伏場所−下水道
ゴジラはその巨体の割りに直ぐに人々の目の前から姿を消す。その潜伏場所は基本的に下水道らしいんだが、あの巨体が「入れる場所」がはたしてあるのだろうか?という所だ。入り口はドコ?という気もするし、そもそも地下鉄の路線だってあのゴジラほどは広くないんじゃないだろうか。ましてや、海で泳ぐのは適していると思うが、あの手足で下水道を這いずり回るというのはとても考えられない。まぁ、この辺りはアメリカ映画では下水道をネタに使う物も多いので、殆ど都市伝説的にOKって事なのかもしれない。
追いつかないヘリ
「時速150kmでも追いつきません!」とか言っている。つまり、それ以上の速さで都市部を走り回っている計算だ。しかし、ゴジラは二足歩行。という事は、止まっている軸足は移動が0であるが、重心移動する体が150km、その身体を運ぶ移動の足は末端の速度は倍以上で動いている計算になる。足先は時速300kmとも400kmともつかない速度で足を動かしているのだ。あのサイズで。考えられない。
射ちまくりのミサイル
よく映画を見ていると、ゴジラによる被害よりも米軍が起こした誤爆の被害の方が実は甚大だという事に気が付く。ミサイルはよけられてビルが崩壊するわ、マシンガンであらゆるビルに穴を開けるわ。死傷者のうち、半分以上はゴジラがやったんじゃないでしょうと思う。でも、アメリカってヒーロー。万歳アメリカ。
追いつかない魚雷
追い詰められたゴジラは海に逃げ込む。海では潜水艦が待ち受けており、魚雷を発射する。しかし、魚雷はゴジラに追い付くどころか余裕で泳がれてしまう。魚雷より早い速度で泳ぐという事は、多分60ノットぐらいは出ているだろう。水中速度で時速110キロぐらいである。イルカは最高速度で時速55キロぐらい、アオザメでも時速70キロぐらいだというから、その速度の異常さがわかるハズだ。あの巨体でその速度・・・ありえない。
自爆気味の潜水艦
ゴジラを追いかけた魚雷は、過って潜水艦に命中して撃沈してしまう。しかし、もともと魚雷には「自爆装置」が付いているのが現代としては一般的である。だから、もし僚艦などに命中するという誤爆が考えられる場合には自爆装置を作動させ、被害を最小限に抑えることが出来る。もともと追い付かないって判っているんなら、普通は途中で自爆させると思うんだけどな。いや、マジで。
孵化する卵
ゴジラが卵を産んでから孵化するまで実際何日だったか判らないが、そもそもそんなに早く孵化する物か?という感じが否めない。いくら何でもむちゃくちゃである。エイリアンだってもう少しちゃんとしていたと思うぞ。幼生の状態があったりもしたし。
生き残った卵
ラストシーンで1つだけ卵が生き残っていて、炎に包まれているビルの中で「ミギャーッ!」と産声をあげていたりするが、あれもおかしい。なんであの卵だけアレだけタイミングがズレたの?と。しかも、周りがあんな状態では「ゆで卵になってるでしょ?」という感じがする。
追いつかないタクシー
クライマックスシーン、路上にあったタクシーで逃げる主人公たちだが、何故かゴジラは追い付かない。時速150kmで走るゴジラが?ですよ。ヘリコプターが追い付けないゴジラが?ですよ。どう考えても路上のコンディションは良くないんですから、時速60〜80キロが限界でしょう。普通のタクシーなんだし。でも、ゴジラは追い付かない。別に怪我もしてないのに。
届かないトンネル
トンネルに逃げ込んだタクシーだったが、顔をトンネルに突っ込むゴジラはまったく届かない。でも、手を入れるとタクシーにぎりぎりまで届く。あれ?頭より手の方が短くなかった?しかも、「下水道を壊して登場できる怪力」のゴジラが「なんでトンネルを壊さない」の?どっちの方が丈夫だと思ってるんだよ、と。

・・・ふぅ。一気に書いてしまった。読み直ししてません(爆)


まだまだ気になるところはたくさんあるんだけど、でもちょっと考えただけでコレだけ出てきちゃうゴジラ。自衛隊の方がまじめに戦ってたと思うよ。マジで。頼むよハリウッド。本気でそう思います。

って、コレだけ書ければ楽しんだって事か?