みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

少林サッカー

少林サッカー デラックス版 [DVD]
「ありえねぇ〜!!」。
この手の映画の最高の褒め言葉は、この一言なんだろう。いやもう、何ていうか、サッカーと少林寺拳法を組み合わせようってどうして思い付いたんだろう。それ自体ですごいよ、マジで。

でも、どうしてこういう映画でちょっと目頭が潤んじゃうんだろう、私。自分でもおかしいかもしれない、かもしれない。

この映画はコメディーではなく、「スポ根ギャグ」である。まともなサッカーに関する考察や概念は殆どなく、「サッカーボールとフィールドを使っている」という以外は、結局ルールも戦略もあって無きが如しであり、あまりにもくだらなくバカっぽい。だから、サッカーをこよなく愛する人には許せない部分もあるだろうし、スポーツマンシップからもかなり外れた表現が続く。

この映画で微妙に必要か悩む部分がある。「愛」な部分だ。実はなくても作れると思う。「友情」をテーマにして全体をまとめることも出来たと思う。だから唯一のヒロインが本当に必要だったのか?と思っても見たりする。

でも、実は冒頭に書いた私が泣きそうになる(なるなよ)のは、最後の彼女の登場シーンである。どうみても頼りなさそうな感じの彼女の活躍を見ると、なんともウルウルと目頭が熱くなるのである。そんなに凄く泣けるシーンか?といわれると「イヤ、普通は違うと思う」と答えそうな場面なんだが、人間の感情って言うのはどういう所に琴線が張られているのか判らないものである。

何にしてもこの映画、見終わった後はスッキリするので結構好きである。昼間、CATVでやっていたので書いてみた。サイコー。