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スターリングラード

スターリングラード<DTS EDITION> [DVD]
第二次世界大戦、ソ連とドイツの激しい戦闘が行なわれた地、スターリングラードで活躍した実在の英雄「ヴァシリ」の伝説をモチーフにした映画である。もちろん、その背景となる戦闘なども描いてはいるが、基本的にこの映画は戦争映画というよりも「人間ドラマ」の様相が大きい。

見終わった後は「ヴァシリ・チョー・カッチョエー」と素直に感動した。スナイパー(狙撃手)という仕事をこれほどまで大きく英雄として扱っている映画もそんなに多くはない。ちなみにヴァシリはジュード・ロウが好演している。っていうか、個人的に好き。

普通の映画ではジャンジャン・バリバリの銃撃戦が繰り広げられる中、何で当たらないんだよ!と言いたくなるほどの弾幕をかいくぐって1対多の戦闘でも血まみれになりながらも勝ってしまうようなヒーロー像とは明らかに違う。スナイパーは1発勝負である。狙撃の失敗は死を意味する。まさに地味だが真剣な戦いなのだ。

戦闘の悲惨さも表現してはいるが、基本は完璧に人間ドラマ。英雄に絡む愛憎劇が繰り広げられる。まぁ、ラブシーンとかはかなりえっちぃ*1ので、その辺りは「ちょっと必要だったの?」と思ったりもしたが、まぁ逆に考えれば「恋愛モノ」としてみても、ちょっと面白いと思う。

*1:映像的にではなくシチュエーションが!だ。もんもん。(´д`*)