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S.W.A.T.

S.W.A.T. コレクターズ・エディション [DVD]
ちょっと誤解していた事がある。私は「SWATは特殊部隊であり、狙撃が主な任務」だと思っていたのだ。しかし、この映画を見てその誤解が解けた。「SWATは特殊部隊であり、なんでもやる」のが現実のようだ。そもそも、「Special Weapons And Tactics」の略らしい。なんだ、そういう事なんだ。

さて、この映画。タイトル的に「アクション巨編」の様な気がしていたが、半分ぐらいは「地味なお話」だった。というのも、最初のうちは「SWATってどんな部隊?」というのをきっちり紹介してくれていて、そこに時間が掛かっている。だから私の様な無知な人は助かると思うが、「そんなの常識だぜ!あーもーっ、たるいな〜!」と感じた人も少なくないだろうと思う。

さらに今時珍しいほど登場人物も一人一人紹介している。そしてこの手のタイトルではありがちな「巨大犯罪組織との死闘」もない。アクション映画な部分もあることはあるが、意外なまでに「地味な戦い方」をする。

でも、それらはきっと「リアリティーの追求」を行なった結果なのかもしれない。*1この映画に出てくるSWATはあくまでも「軍隊ではなく警察組織」であり、「犯人を殺す事ではなく、逮捕する事が目的」だからである。派手なアクションをするのはいいが、それは本来の姿ではないという事にコダワリがあったんだろう。ストーリーの肝となる部分にも「組織としてのSWAT」を強調して描いている。


という感じだったので、「この先、どうなっちゃうの?」的なハラハラ・ドキドキ感はあんまり無かったかもしれない。だから、人によってはかなり評価が分かれそうな気がしたが、個人的にはこういう地味さは好きだった。まぁ、面白かったし。SWATに対する理解が増した気がする。

・・・まぁ、理解したところで実生活において何にも役にも立たないんですけど。

*1:でもまぁ、組織内の対立だとか、適当な人選だとか、訓練が簡単そうとか、リアルというには程遠い部分もあるんだけど。