オーロラの彼方へ
「イルマーレ」*1を見て、何かに似ているな?と思ったのだが、よく考えたら2年ぐらい前に見た「オーロラの彼方へ」だった。
製作は共に2000年。まぁ、個人的にはどっちが先だろうと別に構わない。それ自体には興味が無いが、そもそもこの2作品に関してはテーマや設定が違っているという点の方が興味深い。
一応、比較のためにストーリーを紹介すると、「幼い頃に事故で父を亡くしたジョンが、オーロラの出た夜に無線機の前で聞いた声は、30年前の父、フランクの声だった。ジョンはフランクに事故のことを伝え、助けようとする。果たして助ける事が出来るのか?そして、もし助ける事が出来たなら?今の自分はどうなっているんだろう。。。」という感じだった。
イルマーレに関しては先日書いた通りだが、基本的には「ラブストーリー」だ。それに比べて「オーロラの彼方へ」は「ヒューマンドラマ」だ。テーマは「親子愛」。描くテーマは全然違う。さらに「手紙」と「無線」という違いもある。そして、イルマーレが「2年」という比較的短い時空のズレであるが、オーロラの彼方へは「30年」だ。もうね、ぜんぜん違う訳ですよ。
なので、どちらが面白い!という事は無い。オーロラの彼方へはサスペンス的要素もあるので、そういう意味ではエキサイティングだ。正直言ってどちらも面白かったし、見せ場はそれぞれ違っていた。
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あえて言うなら、ラストは別として*2個人的には「イルマーレ」の方が好きだった。それはまぁ、チョン・ジヒョンに寄る所が大きいというのはあえて否定はしませんが、恋愛ものと言う点で比較的イメージが沸きやすかったという事と、2年というタイムラグがとてもきわどい場所にいるところかな?
自分の未来を考えた時、30年先なんて良く判らない。でも、2〜3年先ならなんとなく想像できる。それに駅で出会っても、相手は自分を知らない、2年後には知っているハズなのに・・・という、そんなギリギリの時間が切なかったのだ。
というわけで、「見た」という事を忘れないうちに書いておきたかった。