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レディ・ホーク

レディホーク [DVD]
ホワイト・オランダー」の母親役、ミシェル・ファイファーつながりで見た作品。何故かビデオテープが消されずに残っていた。ラッキー。

ジャンルとしては「ファンタジー」だが、それは背景的なものだけなので、あまり深いことを考えずに「ラブロマンス」だと思ってみてもらいたい。一緒にいるのに、手の届かない所にいる2人の切ない恋物語は、単純だがジーンと来るものがある。


さて、この作品を見ていてふと思った。20年前の作品は今の作品と違うよな、と。まぁ、20年前と区切る必要はないんだけど、映画の作り方そのものが違うな〜というのが正直なところ。一番思ったのは「映像表現の進歩」に関して。それは、言うまでもなくCGやSFXの進歩を表している。より派手なアクションが出来るようになり、よりインパクトの強いイメージを作り出す事が出来る。でも、その分ストーリーがおそろかになってないか?と感じた。

複雑で、謎が謎を呼び次々とめまぐるしく場面が展開する映画も面白いが、時々映画の感想として「なんだか良く判んなかったけど、とにかくすごかった」で終わってしまうものもあるよな〜と。この「レディ・ホーク」はかなり単純だ。出てくる登場人物も主要な人で「5人」だけだ。なんてシンプル。なんて判りやすい!登場人物それぞれの関係は、ストーリーが進むごとに過去が少しづつ語られる事で判るようになっており、見終わった後に開放感がある。

映画の技術が進歩して、本来不可能だった映像シーンが見せられるようになった。でも、その代わりにそれを見せるために時間を費やし過ぎて、本来見せなければならないストーリーの部分が置いてきぼりになっている事があるんじゃないだろうか。

この映画は、大絶賛するストーリーという訳ではないが、素直に見られるいい作品だな、と感じた。