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タキシード

タキシード [DVD]

ハッキリ言って、見るまでは「なんかくだらなさそうな映画だな〜」と思っていた。しかし、見た後は「くだらなくて面白かった!」だった。やはりジャッキー・チェン主演のなせる業か。
最初はジャッキーお得意のカンフーアクション映画かと思っていたのだが、実は「スパイ映画」だった。だからカンフーは少なめ。だって"スパイ"だし。でもアクションは随所にある。
あらすじを簡単に言えば、運転手としてスパイに雇われたジャッキーが、事件に巻き込まれ、スパイの代役としてタキシードを着て活躍するという話。"タキシード"というのは最先端の技術によって作られた人をコントロールすることが出来る「高性能スパイ・スーツ」だった・・・という設定。なかなかバカっぽくていい。
この映画がもし、ジャッキーがタキシードを着て「敵を倒しまくる」という設定だったら、たぶん私の評価は変わっていたと思う。他の作品との違いは「ジャッキーがタキシードを着ているかどうか」だけであって、アクションそのものに違いはなくなってしまうからだろう。むしろ、ジャッキーのカンフーアクションとタキシードという見た目上のギャップでイメージが崩れてしまい、ガッカリしてしまうかもしれない。しかし、「スパイスーツ」という設定のおかげで、"戦う"以外のリアクションがあるところがこの映画のミソとなっている。
もっとも、「なんでスパイスーツがタキシードなんだよ」というツッコミがありそうな気がするが、たぶん007シリーズなどに対するオマージュ的要素なんだろうと思う。

ちょっと余談。偶然だったんだが、ジャッキーを運転手に雇ったスパイは「ジェイソン・アイザックス」。昨日見た「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に登場している。ドラコ・マルフォイの父親、ルシウス・マルフォイ役で。イメージぜんぜん違うじゃないか。

さて、この"タキシード"。とにかく高性能。コレを着れば私もきっとモテモテじゃないかと錯覚してみたりする。・・・無理か。