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合言葉はSite Seeing

値下げの話

分館の方に書くと何となく誤解されそうなので、本館の方に書く。


会社の人と「ゲーム機の値下げ」についてなんとなく話をしていた。事の経緯は飛ばすけど最近のゲーム機の値下げ待ちの傾向って何なんだろうね?的な感じで。

よく、3DSの突然の値下げが原因という声も聞こえたりするけど、個人的にはあれは別に副次的なものであってそれが一般化したものではないと思っている。というか、その程度で一般化するワケがない。インパクトはあったと思うけど。

自分としては「携帯電話機やスマホの新製品投入が半年サイクルで行われ続けてきたこと」が主要要因だと思っている。ひとつ前の、半年前のモデルはもう半額というよりも破格な値段で提供されている現実。

それが慢性化して、恒常化して、常識化してしまったというか。


当然、これらは通信料という購入後、契約後に集金できるハードウェアと通信サービスがセットになっているモデルだから出来るんだけど、携帯ゲーム機の場合は残念ながら違う。ゲームソフトウェアで収益を上げる構造とはいえ、毎月の固定料金などがない継続した固定収益にはならないので、全く違うモデルと言える。*1

とはいえ、利用する側にしてみればモデルが違うとかそういうのは関係ないというか興味が無い世界。


スマホは半年待てば安くなるし、こういう機械っぽいのはそういうのが普通なんじゃないの?と漠然と思っていた所で、3DSがちょうど半年で値下げをしたので「あぁ、やっぱりそうなんだ」という感じの印象が深まってしまっただけなんだと思っている。特にネガティブなイメージが伴うものは傾向として長く印象に残るものだし。新色発売直後だったりしたし。*2

まぁ、その反動で「値下げしないのは普通じゃない」とか「値下げしないからスマホとかと違って売れないんだよ」思われているというのもあるかも知れない。

収益モデルが違うから同じに出来ないんだけど、この辺りは非常にイメージが先行するので厄介な所。


そういえば、初代PSもかなり早く値下げしたよね?!という話もあったんだけど、あれはあれでその時の事情があったし、意味もあったからなぁ・・・という感じ。

初代PSの時は、そもそもPlayStationというハードウェアが登場したばかりで、まさに「売らないと売れない」という状態。知名度的な意味でもだし、その当時はセガサターンなどの次世代機も発売されていてまさに競合他社との熾烈な争いをしていた時期。ジワ売れなんか期待できる訳もなし。

日本では 1994年12月3日 に39,800円発売されたが、半年超経過後の 1995年7月に1万円の値下げが行われた。とはいえ、単なる価格改定ではなく不要な機能を削り新たな型番、新機種として発売されたものだった。

しかし、さらに半年超経過後の 1996年3月、さらに3ヶ月後の 1996年6月にそれぞれ5000円となる計1万円の値下げが行われた。それぞれハードウェアのコスト削減などを経たあらたな型番、新機種としての発売ではあったものの、登場からたった1年半あまりで3回の値下げにより約半額にまでなったのだ。


これを考えると、半年サイクルのスマホとかと同じに見えなくもないよね。だいぶ意味も事情も背景も違うんだけど。


話は長くなっちゃったんだけど、あえてこの話題を書いた本来の意味として「Vitaの値下げ」について軽く書いておく。


個人的には「しばらくない」と思っている。


よく、値下げしないと売れないとか言う声も聞こえるし、値下げすれば当然数は売れるだろうけど、値下げしないと買わない層の人を今はターゲットにしていない(と思われる)し、カラーバリエーションこそ増えているものの機種変更は行われていないし、行われる気配がまだないので、しばらくは無いんじゃないかな?と思っている。

そもそも至近としてはハードウェア側のバージョンアップ(機能追加や機能削除)より、ソフトウェア側の機能追加をする方がいろんな意味で大事な時期だと思っているし、まだまだその辺りの課題がたくさん残っていると思うし。

1年を経過したので、値下げをするのは時間の問題とはいえ、上記のような理由でまだしばらくは値下げは無いと思っている。


値下げを期待している人は多いだろうけど。

たぶん、きっと。

まとめるとそんな話をした。

まとまってないけど。

*1:携帯電話やスマホがおかしいのかというと、通信インフラの維持などを考えると固定収入が見込めないのは問題なので、これはこれで正しいと言えるわけで。業界ごとの収益構造の違いなだけで。

*2:一般的な家電、特にAV機器も半年サイクルで新モデルが出るので、そういう感覚はあると思う。こちらはそこまで値段差は出ないし価格改定は無いんだけど、店舗によっては在庫入れ替えで安売りや投げ売りをする所はあるので、同じ印象がある可能性は否定できない。もっとも、そういうのを恐れてずいぶん前から「オープンプライス」が増えた訳だけど。これらの製品については。