みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

ヤツハシ。

会社の人が、お土産に「八つ橋」を買ってきた。生じゃない、もっともベーシックかつオーソドックスな。
・・・いや、オーソドックスと思っているのは私だけなのかも知れない。
その、会社の人が買ってきたそのお土産を配っていた時、受け取った後輩がきょとんとした顔をしていたので、『どうしたの?』と聞くと、
『すごい。かたい。珍しい八つ橋ですね』
と、言われた。め、珍しい?珍しいかぁ。
まぁ、私でさえ物心付いた頃にはもう『京都のお土産には生八つ橋が喜ばれるよ!』という風潮はあったので、『八つ橋といえば生』という感覚が出来ちゃうのも別におかしいとは言えないのかもしれない。実際、生八つ橋の方が売れているそうだし。
言うまでも無いけど、お土産として普及しだしたのは結局、お土産としての食品の保存技術が進んだからで、昭和の中期頃かららしい。初期の頃から餡子を包んでお茶会などで食べられていたそうだけど。
ちなみに、生八つ橋と八つ橋は原材料は同じでも、分量が違うため、生八つ橋を焼いても単純に八つ橋の味にはならないそうです。
ついでにいえば、八つ橋の形は「箏(そう)」という日本古来の琴に似た形をした楽器をモチーフにしたものというのが通説のようです。
そこの人!「へー、そうなんだ」とか言わない。駄洒落禁止。