郵便に感じた不安。
諸事情あって、郵便物のアンケートを提出した。まともにポストに郵便物を入れるのは一体いつ以来だろう。。。
ポストに郵便物をいれ、自分の手から離れた瞬間。なんだか無性に不安な気分に駆られた。ある意味、後悔に近いぐらいの強い感情に。
驚いた。そういう気持ちになる理由がわからずに驚いた。
しばらくその自分の気持ちが何によるものなのか考えた。そして、ひとつの結論になった。
『見えない時間』
だ。誰かと連絡を取る場合。それが特にビジネスの場合は「電話」「メール」が殆どだ。電話はいうまでもなく相手と直接繋がっているので、時間的なロスは無い。メールはタイムラグがあるとはいっても、実際は殆ど瞬時に届いてしまい、場合によってはメールで資料を送って電話で内容を確認するなんてことも決して珍しくない。
だが、郵便は違う。郵便は「ポストに入れた瞬間から自分の手を離れてしまう。その場所は目の前であるにもかかわらず、もう自分では取り返しの付かない場所に行ってしまうのだ。そして、そこから先は自分の監視が行われない中で相手に届くのをひたすら待つしかない。祈るしかない。祈らなくても届くんだろうけど。郵便屋さんを疑っているわけでもなんでもないのに。
郵便物はポストに入れた瞬間から自分の目では見えない時間に送り込まれてしまう。
そんな気にしても仕方が無い見えない時間に大きな不安を感じるようになっていた。
一種の現代病に冒されているんだ、ってことに気が付いた。
それがまた怖い。