みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

始・続・終

会話、電話、メッセンジャーにメール、そして手紙。
人々はいろいろな方法を使ってお互いにコミュニケーションをとる努力をしてきた。それは方法こそ変われど、今も昔も変わっていない。

これらのコミュニケーションは当然「始まり」があって、チャッチボールたる「続き」があって、そして必ず「終わり」がくる。ではその中で、どのタイミングが一番難しいんだろうか。

架かってきた電話をなかなか切れない人がいる。いわゆる長電話な人だ。中には好んで長電話をしているケースもあるだろうが、切りたいのに相手のペースに巻き込まれて切れないという人は「終わり」が難しいということになるだろう。

「続き」はどうなんだろうか。いわゆる会話がすぐに終わってしまう人だ。そっけないという言い方も出来るかもしれないが、会話が長続きしない人がいる。これを「終わり方がうまい」と言えるかどうかは微妙だし、後味が関係していると思うのでたぶん違うだろう。

だが、続けるにしても終わるにしても、まずは「始まり」がなければ成り立たない。そう考えると、一番難しいのは「始まり」なのでは無いだろうか。

あまり会話が長続きしなくても、終わり方が決してうまいとはいえなくても、始め方がうまければコミュニケーションの回数を重ねるうちに「そういう人だ」と思われるだけで、むしろ「しつこくない」と好印象に発展する場合もある。黙して語らずの美学もあるはずだが、それはきっとコミュニケーションと違う世界の話だ。


だから、コミュニケーションに一番大事なのはやはり「始め方」だと思う。そして、いつも受身である私はこれを自分から始めることを一番苦手としている。だからダメなのかもしれない。いろいろな場面で。