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13日の金曜日

13日の金曜日 特別版 [DVD]
先週の金曜日、会社で「今日何日だっけ?」と新人に何気なく聞いたら「13日の金曜日ですよ」と返してきた。曜日は聞いていないのに。「そうか、気付かなかったな〜。でも、あのシリーズで一番怖いのって、ジェイソンが出てこない一作目だよね!」という話をしたところ、「えっ?!マヂですか?出てないんですか?」と聞かれた。そうか、知らないのか。出てないんだよ、シリーズ1作目なのに。

って感じでいきなりネタバレから入っているような気がしますが、正直に言ってこのシリーズの中では一番気に入っているのがこの作品だ。

私は基本的に怖い映画は苦手だ。だからといって「決して見ない」というワケでなく、「怖いということは置いておいて映画としては結構好き」という作品もいくつかある。そんな中の一つということで今日はこの作品を紹介しておこう。とはいえ、改めて見た訳でもないのでむしろ思い出話って感じですが。ま、ネタってことで。


私がこの作品を見たのは子供の頃だった。自分の年齢は定かではないが、この作品が作成されたのは1980年だということを考えると、私が冒頭で会話をした新人君達はまだ生まれていなかったんじゃないか?という気がしなくも無い。というか、生まれてない。俺も歳をとったなと実感。おっと、話が逸れた。

当時、なんとなく「シリーズになっていて、ジェイソンという怪物が主人公」という予備知識はあったように記憶していて、どんなに怖い映画なんだろうと思いながらTVの前で興味本位で見たのだった。そして、本当の意味でこの映画の恐ろしさは「ジェイソンが出てこない」という所にあったことを知らされた。

まだ1作目を見ていないという新人君達の為*1にこれ以上のネタバレは避けておくが、恐怖映画において「恐怖の対象が既に人ではない」という状況は、結果的に「恐怖足りえない」ということを一つ学んだ気が知る。「狂気に満ちた人間」が結局一番恐ろしいんだと思った。


このシリーズ1作目は「ホラー」ではなく、間違いなく「サスペンス」である。この映画をそのままの設定、ストーリーで「登場人物の名前だけ変える」という演出をした時、きっと新人君たちはこのオリジナルストーリーが「13日の金曜日」であると気が付かないだろう。

キャラクターとシリーズ名はこの先、永遠に語り継がれていくんだろうが、このシリーズに関しては1作目は抑えておきたい物だと、強く書き残しておきたい。

*1:って、このサイトのことなんて露程にも知らないだろうけど:p