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フラバー

フラバー [DVD]
なんか、しばらく映画のことを書いていないと思って読み返してみたら、もう2ヶ月ぐらい書いていない。ってことで、久しぶりにちょっと書いてみる。何がいいかと悩んだんだが、ちょっと前に「ロビン・ウィリアムズ」で盛り上がっていた自分を思い出して書いてみる。

ディズニーが送るファンタジーSFコメディーって所なのかな?これは。リメイクってことらしいんだけど、最初の作品は見ていないのでよく知らない。で、この映画のタイトルにある「フラバー」とは「フライング・ラバー」という意味で、「ゴム状の空も飛べる反発力抜群の物質」ってことらしい。ま、見ればそんなことすぐわかりますか。*1

で、その物質をめぐるドタバタコメディーなワケなんだけど、この映画の主役は実は「フラバー」でも「ロビン・ウィリアムズ」でもなくって、私の中ではダントツに「ウィーボ」だったりする。博士のアシスタントロボット。もうね、最高にかわいい。

ロボットであるにもかかわらずあえて「彼女」と書くが、彼女のかわいさについては後半で夜が明けるまで書いていきたいと思う訳ですが、こういうキャラクターはディズニーが好きな役どころなのかもしれない。ふと、「フック」*2のことも思い出した。あの時の妖精「ティンカーベル」の役所に似ている。絶対にかなう事の無い恋*3ってシチュエーションが切なくて泣かせるわけで。っていうか、最強に愛らしい。


さて、彼女「ウィーボ」について書いていこう。まず、彼女を生み出せたのは「ディズニーだから」だということは外せない。もちろんディズニーには「組織力」や「経済力」や「技術力」「発想力」とかいろいろすごい所はいろいろあるんだろうけど、私が言いたいのはそういうことでは一切無い。彼女の魅力の一つ「表情」にディズニーの他の作品が欠かせなかったからだ。

アシスタントロボットである彼女には顔のようなものはない。だが、自分の感情を表現するのに「液晶画面に映像を表示する」ことが出来る。その時々でいろいろな映像が表示されるわけだが、それが他の映画などの1シーンが使われているという点がなかなかに面白い。

その面白さに他の作品に対するオマージュだとかパロディーだとか言うつもりは別に無い。そもそもそういう使われ方ではないし。でも、ロボットに無理やり表情をつけるよりもストレートに感情が伝わってくるのだ。この点がとても興味深くて面白い。ちなみに彼女が使う映像は博士が最初から記録したものではなく、彼女自ら博士が学校に行っている間にTVで学習したものであるというのも作品中で語られている。その辺りもこの映画の芸の細かさと言えるかも知れない。

そういえば、博士はアレだけ優秀な彼女を学校には連れて行かないという所も不思議ではありながらも興味深く思える部分である。もしかすると博士は彼女が他の人の目に触れることをあまり好んでいなかったとも取れるし、他の掃除ロボットやTVなどを(たぶん赤外線とかで)操作したりして家事の一切を仕切っている所なんかは、結局彼女に「主婦的要素」を求めていたという結果なのかもしれない。そう考えるとTVのドラマにはまってたりする所もやたらと主婦っぽかったかもしれない。


で、結局私にとっては「フラバー」はどうでも良かったらしい。ぜひ、「ウィーボ」っていう映画を作ってくれ。

*1:個人的にはあんなに生命体的フラバーを粉状にしたり液状化したりして加工しちゃう博士はやっぱり変人ジャン?とか思ったりする。かわいそうジャン。フラバー。

*2:フック:過去記事→id:kenbot3:20050923

*3:そりゃ、人間とロボットですから無理は無理。