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コレリ大佐のマンドリン

コレリ大尉のマンドリン [DVD]
そういえば、戦争映画で「いつか書こう〜」と思っていた作品があったことを思い出した。というワケで、これがその作品。でも、個人的には「よくわからん」って感じの感想を持った映画だった。

まぁ、正直に言うと「ニコラス・ケイジ」って実はちょっと苦手。キライって程じゃないんだけど、どの作品を見てもキャラクターのイメージが出来上がるよりも先にニコラス・ケイジの濃さで頭の中が染まってしまって、どれもこれも区別が付かなくなるという罠に陥る。それは、彼が悪いというよりも、既に私の中に出来上がってしまった1つのキャラクター像という所なんだろう。

まぁ、せめてもの救いはこの映画のタイトルが「コレリ大佐」ってことで、キャラクター名を忘れるっていう事がないというのは私にとっては大いに助かっているが。って、助かるって程でもないか。あっはっは。

で、以下はネタバレなんで注意なんです。中尉。いや、大佐。

昨日のカテゴリ的に言って、この映画は「戦争万歳」なのか「戦争反対」なのかというと、たぶんきっと後者なんだとおもう。ストーリーを簡単に説明すると、こんな感じ。

イタリアの占領軍が敵国であるとある島にやってくる。島民は軍人たちに対し好戦的な態度を取るが、マンドリンを片手に陽気なコレリ大佐に少しづつ解きほぐされていき、いつしか島の有力者の娘とも恋に落ちた。だが戦況は悪化し、ドイツ軍によってコレリ大佐の軍隊はつかまって処刑されてしまう。仲間がかばってくれた事で運良く生き残ったコレリ大佐は彼女の手厚い看護で歩けるまでになった。敵から逃れる為に島を脱出するコレリ大佐だったが、その際に彼女が彼をかばって銃で撃たれてしまう。目の前で倒れる彼女をその場に残して島を脱出するコレリ大佐。その後、彼女は無事だったのだが、何年か後に島で大地震が起こる。島が大災害に見舞われた時、療養所でけが人の面倒を見ている彼女の元にやってきたのはあの脱出したコレリ大佐だった。(完)


ちょっと最後の方はうろ覚えなんで、もしかすると間違っているかも知れないけど、この映画を見終わった後で思ったのは「で、何が言いたかったんだ?」だった。

戦争をテーマにするのはいい。島民とマンドリンで交流を深めていくというのも別にいい。戦争で引き裂かれる2人というのもそれはそれでいい。でも、大地震って何?戦争じゃなくて天災じゃん。そこにコレリ大佐が戻ってくる状況も良く判らない。それ以前に「あの状況で助かるコレリ大佐って何?」とか思う。なんかすごいご都合的な気がする。

結局、最初に私は「この映画はたぶん戦争反対」って書いたけれども、見終わったあとでそういう感情にならなかったのだ。いや、これはテーマ的に単なる「恋愛映画」なのかもしれないけど。でも、大地震が良く判らん。


でも、ある意味で印象的だったのは事実。私の中では「コレリ大佐のマンドリン」というタイトルは、かなりのインパクトを持って脳裏に焼きついたのは事実です。マンドリン