あるく、こと。

昔から「歩く」という行為は結構好きだ。だが、体を鍛えたくてとか健康のために、とかそういう目的ではなく「ボンヤリと出来る時間だから」という意味で好きなのだ。

歩いている間は、歩くことに意識の半分を使うことが出来るし、残りの半分で他の事を考えていられる。歩いている間に景色はどんどんと変化し、歩いていることで目的地に向かっているという実感がある。

３０分でも１時間でも平気で歩いてしまう私だが、以前会社の帰りに終電を逃して家まで歩いて帰ろうなどと無茶なことをした事がある。約５時間ほど歩いてギブアップしたワケだが、（道に迷わなければ４時間かからない計算だった）そういう時でも「歩いた」という満足感で一杯になれる。無駄だったと思うことは殆ど無い。

昨日、久しぶりに会社からの帰り道、３０分ほど歩いて見た。気温も昨日は少し低めだったので汗も殆どかかずに気分が良かった。

今、人生の上で自分が向かっている目的地が判っていない状態だ。歩いているのは確かなるんだけど、目的地に近づいているという実感が無い。

この頃、週末が来るのがちょっと怖い。平日の方がまだやることがあって、歩いている感じがするからだ。それが遠回りしていて無駄な事もあるかもしれないけど。

あぁ、なんだか良く判らない。もやもやしている。

・・・歩き続けていたい。出来ることならば。