フル・モンティ

もう一つ、元気が出る映画を紹介したい。しかも、同じ「男のダンス」(？) ツナガリで紹介する。なんか、そんな気分だからだ。

失業した６人の男達。それぞれに家族があり、事情有りと生活する絵ではお金が必要だが、イギリス北部の小さな炭鉱の町では、新しい仕事を見つけることは難しい。そこで、彼らは思いついた。「自分達でストリップショーをやって一儲けできないか？」と。

最初、この映画のタイトルの意味がわからなかった。もともと英語とはいっても、イギリスの言葉らしい。興味のある人は調べてみてもらいたいが、簡単にいえば「素っ裸」だ。しかも、「男の！」だ。

さて、「男の！素っ裸」なんて書いた時点で、世の女性人から敬遠されそうな感じだが、基本的に「期待されるようなシーンはない」と言い切ってもいい。いや、逆に期待して見られても困るんだが。っていうか、どういう期待だよ。あーっ、紛らわしい。

そんな訳で、ジイちゃんもおバアちゃんも大人も子供も安心して見て頂ける映画だとは思うが、テーマが失業という事もあり、冒頭から暗いイメージの男達が頭をそろえてグダグダとしているシーンが続くので、子供にはツマラナイかもしれない。そこがちょっと暗いというよりかなり暗い感じなので、見ているこっちも辛くなる。

しかし、ストーリーが進んで自分達の目標（ストリップ）が決まってからは、弾けるように一気にヒートアップし、面白さがググッ！と加速を始める。そこからはもう、最高潮の終わり方をしてくれるだろう。

でも、この映画は単なるコメディーではない。どんな逆境に陥った人たちでも、生きる目標と覚悟を決めれば、人生はどんなに明るくなることか？という問いかけをしているのだ。

この映画も、元気になれる映画だと記しておきたい。