読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

声。

今の時代。「声の大きい人が強い」みたいな風潮がある。
いや、昔からそうだったけど、今の方が昔よりもその傾向が強いと感じられ、また声の小さな人はそこにコンプレックスを感じている。
あ、声といっても発声の音量の話ではなく、意見の話。判ると思うけど。
なぜそうなったのか。そう感じられるのか。
今の時代は声の大きさが文字で残り続けるからだ。

昔は声がどんなに大きくても、意見が強かったとしても、それはあくまでもその場のコミュニケーションの中での話しで、時間の経過が解決する部分もあった。その場にいない人には関係ないし、次の人に伝わるときはその強さは薄らいでいくことになって。
今の時代は違う。メールにしろ掲示板にしろ電話にしろ。電話も録音されている時代。声の強さはそのまま延々と残り続ける。無論、時間の経過で解決する側面が無い訳ではないが、次の人に伝わるときはその強さのままだし、また広く拡散することも容易な時代だ。一度大きく発せられた声は、拡声器を使ったかのようにその語気はどんどん強まっていく。
声。意見。
自分の意見を言う事は大事だ。気持ちを伝えたり、意思の疎通をすると言う意味で。
だが、強い声は弱い声を吹き飛ばしてしまう。これは音量でも意見でも同じ。
小さい声をどうやって拾い、大きな声と同じように扱わなくてはならない。
今の時代、それがとても難しい。