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ナイロビの蜂

ナイロビの蜂 [DVD]
去年の6月頃、カレラと映画を見に行ったことがある。2本立てで。1本目に付いては以前書いた*1 が、2本目*2については書くのを忘れていた。

ってことで思い出して書こうと思うんだけど、それがこの作品だった。ちょっとうろ覚えなところがあるので、簡単に流して書きますが。

ハッキリ言えば、面白い作品だとは思うし、ストーリーの流れも比較的きれいな方だと思う。だが、この手の映画は正直に言ってなんだかモヤモヤした感情がどうしても残ってしまいスッキリしない。具体的なストーリーを書いておくと

外交官の主人公は反社会的活動をしているある女性と知り合う。そして、彼女に誘われるように結婚した彼らは、彼の赴任と同時に駐在先のナイロビに一緒に行くことになる。
ある日、旅に出た彼女が死亡したとの通知を受ける。彼女の死の真相を知ろうと彼女の足跡を辿る主人公だったが、その先々で彼は様々な企業の利害が絡む陰謀が渦巻いていることを知るのであった・・・。

という感じ。ラブストーリーじゃない。ちなみにタイトルの「蜂」はとある会社を現している。会社の利害の為に、立場の弱い人たちが犠牲になっている人たちが居るというお話である。

とてもまじめな内容だが、実はこの結末に至るまでがちょっと回り道し過ぎている感じがした。そして、問題提起をしたまま、かなり気分の良くないラストシーンでこの映画は終わってしまう。

もちろん、架空の会社であり、実際のお話ではないことは判っているが、そういう現実もあるだろうという問題を持ち上げたまま、この映画は完結する所に、疑問を感じる。


こういう映画を作ったのならば、その収益で実際に困っている現地の人たちを助けたりする運動に繋げていかなければならないのではないだろうか。でなければ、単なる自己満足の、アフターフォローのない問題投げっぱなしの映画で終わってしまう。そう感じた。

*1:初恋 (First Love):過去記事⇒id:kenbot3:20060618:p1

*2:EPISODE-IX:過去記事⇒id:kenbot3:20060617:1150554449