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焼きそばの作り方

今日は実家で焼きそばを作った。そうだそうだ。それをネタにしよう。

家で焼きそばを作る時、「あぁ!麺が混ぜづらい!すぐ千切れるし」と思ったことはないだろうか。それに「粉のソースが混ぜづらい!直ぐムラになるし」と思ったことはないだろうか。そんな貴方に送る、ちょっとした工夫というかコツを紹介したい。

そもそも誤解の無いようにしておきたいが、ここで話しているのは「生麺タイプ」の焼きそばの話しだ。そもそも家庭で作る焼きそばと言えば一般的には2種類しかない。「生麺タイプ」か「インスタント」か。

「インスタント」はお湯をかけるだけだし、パッケージに書いてある作り方で作ればいい。むしろ作り方にコツの様な物は殆ど入る余地が無く、あるとするならば「固目が好き」か「柔らか目が好き」かでお湯を入れてから待っている時間を調整するぐらいの物だろう。または「スパイスを入れるか否か」ぐらいなもんか。入れるといえば最近は「冷凍キャベツ」なんかをお湯と一緒に入れる人もいるらしい。ボリュームアップのために。


だから、間違えないで聞いて欲しい。なんて、偉そうなことを言っているが、これから書くのは「生麺タイプ」の焼きそばを作る時の話しだ。内容的には大したことは何もない。既に知っている人もいるだろう。今回のポイントは2つ。「麺の温め方」と「ソースのタイミング」だ。簡単にまとめてみた。

麺の温め方

小袋から出す前に、袋の角にハサミで切り込みをいれ、電子レンジで約1分暖め、袋に入っている状態のまま手で揉み解す。

ソースのタイミング

普通は麺を入れてからだが、麺を入れる前の「お肉と野菜だけの時に」入れる。まだ野菜の水分が沢山出ている時が、溶けやすくてねらい目。

だ。

麺は電子レンジで温めておくことで冷え固まった麺自体を柔らかくし、袋に入った状態のまま手で揉み解せば手も汚れないし一石二鳥。最初に切込みを入れておくのは3つの理由から。1つは(たぶん大丈夫だが)袋自体が加熱で密閉された袋が爆発することを防ぐため。1つは中に空気を入れることで揉み解しやすくするため。最後はその切り込みからビリリと破くのが簡単になる、から。

ソースを麺を投入する前に入れるのは、肉と野菜に味を染み込ませる為だ。生麺とはいえ、麺は水分を吸い取ってしまうため、先に麺を入れるとソースは粉っぽいまま麺自体に吸い付いてしまいムラになる。しかし、野菜から水分が出ているタイミングでソースを入れてしまえば、粉末状のソースも液体に変わる。そして、その後で麺を入れれば液体のソースを麺が満遍なく吸い込んでくれる、ワケだ。

「麺を蒸らす」目的で、麺を入れた後でコップ半分ぐらいの水を加える人もいるが、個人的にはあれはあまり好きではない。屋台やBBQなどで使う広い鉄板で大量に作る場合には、蒸発する水分量が多くなり、麺が硬くなりやすい環境にあるので意味があると思うんだが、家庭のフライパンで作るときはそんなに水分が飛ぶわけではない。むしろ、麺と野菜が水っぽくなってしまい、柔らかすぎる感じがしてしまうのだ。ちなみに、今更だがインスタント麺なら「固めが好き」なタイプだ、私は。


作り方が違うだけで味が変わる訳ではないが、ちょっとした工夫で仕上がりがずいぶん変わる。細かく千切れた、ソースムラのある麺とは金輪際お別れだ!ぜひ、覚えておいて貰いたい。


アディオス!