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アイデンティティー

アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]
大雨の降るモーテルに偶然あつまった11人の男女。そして、起こる連続殺人。予言の様に死体のそばに落とされている番号のついたキーホルダー。果たして、それは何を意味するのか。犯人は?そして、事件の真相は!

という感じの映画です。ストーリー的には超ありがち。連続殺人の定番ですね、雨のモーテルは。でも、個人的には「うーん?」と思った作品。それは理解できなかったからじゃない。納得できなかったからだ。

その辺りをつらつらと書いてみたい。やっぱりちょっとネタバレ。要注意。

結局、終わってみれば「えーっ?そんなのあり?」となる。それは、良い言い方をすれば「衝撃的なラスト」という言葉になるが、悪い言い方をすれば「不条理なラスト」となる。私的には後者な感じの方が強かった。なんか、とにかく後味が悪いのだ。

「誰が真犯人か?」というのも納得がいかない。まぁ、つじつま的には "ありえる" けど、そうする「理由」が良く判らない。だが、一番納得がいかないのは「その "理由" は考える必要がない」という点にある。それはこの映画の根本的なネタバレになるので出来れば書きたくない訳で、それは見た人がどう思うか?という所になってきてしまう。逆に言えば、この映画は設定上なんでもありだったワケなのだ。

まぁ、普通に「サイコ・ミステリー」として楽しむにはなかなか楽しめた。映像的にも良く出来ていたし、キャラクターもなかなか味が出ていたと思う。この作品の場合、「自分で推理してやる!」とか肩肘を張らないで、ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」のライドに乗っている気分でドキドキを楽しむのがオススメだ。