郵便ポストと１０円玉・３

続きのＢパート。
友人と二人、少なすぎる情報だけで街中を一晩中捜し回るが、(自分の夢だから突っ込むが、今時この展開は無いと思う。ケータイの時代に)もちろん見つかるハズもなく、なだめられながら一緒に家の近くまで戻ってくる。
時間はまだ朝の５時頃。
なんとなくヒロインのアパートまでくるが、部屋からは人の気配がしない。
友人がとりあえずファミレスで朝飯を食べようぜと促すが、ふとイタズラ心を出したらしく、同じアパートの先輩のドアにある郵便ポストに１０円を投げ込んだ。起こすつもりでは無く、冗談で。
アパートを出ると、背後でお金が落ちる音が鳴り響いた。