みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

果物のある世界。

自分でも良く判らないが、「果物がある」という状況には、なんとなく心惹かれることがある。どこに?と言われれば、特にどこというワケではないが、しいて言うならば「台所」とか「食卓のテーブル」とか。

とはいえ、これは私1人だけの問題ではなく、そういうシチュエーションは比較的良く見かけるのも事実である。例えば、家具屋さん。展示されているテーブルの上には昔から何の脈絡も無く果物が置いてあり、子供の頃からそのフルーツを手にとっては親に「戻しなさい!」と怒られていた。

憧れを現実にしようと思っても、これには面倒な問題がある。
理想の食卓に必要な果物は「彩り良く」で無ければならない。

一色だけでは、色が足りない。ミカンの黄色、リンゴの赤、そしてブドウの紫、緑と彩りが欲しくなってくる。だが、そんなに揃えている訳には行かないし、そもそもそんなに食べない。食べたら食べたで色調のバランスが崩れるから、また買ってこなくちゃならないし。

日本の冬の定番はコタツである。

コタツと言えば、やっぱり「みかん」である。いや、「みかん」だけでいい。

もしかすると、子供の時の体験がイメージとして刷り込まれているのかも知れない。理想の食卓には「いろんな果物がある」と。