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Wiiで気付いたこと

率直な感想として言えば『Wiiは凄い』と思う。任天堂の今までのノウハウが色々な所に散りばめられている。この辺りの気付いた所を一つ一つ語っていくと、たぶん夜が明けるまで続いてしまうような気がする。そのぐらい凄い。まぁ、聞いてくれる人がいないんで誰も被害に合わないだけですが。それはそれで良いことの様な気がします。

それはともかく、いい点も悪い点も含めて気付いた所をずらっと書いておきたいと思う。あくまでも個人的な視点なので偏ってるかもしれないけど、感動は色あせない内に残しておこう。そして、ここに書いておけば今後、誰も私の被害に合わない気がするから。それはそれで良いことの様な気がします。

(以下、超絶長文)

良いと思った点

Wiiリモコンのスピーカー
Wiiリモコン自体にスピーカーが付いている。つまり手元から音がする。これ、かなり新鮮。別にサラウンドとか関係なく、ボールを打った瞬間の音が前のTVからではなく、自分の手元から聞こえる。それ、単純に正しい。
直感的なコントロール
ゲーム機におけるボタンという概念は、実は昔から問題があった。『押す』という動作の前に『どれを?』という思考プロセスがかならず存在するからだ。だから、ボタンの配置を体で覚えた人でなければ、ゲームを素直に楽しむことが出来ずに、ゲームを敬遠するという現象になっていた。だが、Wiiは違う。これは、やはり画期的といっても大袈裟ではないと思う。
三次元加速度センサー
Wiiリモコンの命ともいえる加速度センサー。この出来は本当に凄い。今まで、特にスポーツ系のゲームには『専用コントローラーが必要』だったが、そんなものは無くてもかなりの幅のゲームが出来ることが立証された。というか、この技術を持ってすれば、いままで不可能と思われていたゲームも作れると思う。
赤外線センサー
『リモコンは赤外線を発信する装置』という概念を全く覆し、『リモコンが赤外線を受信する』という形にしたことで、今まで出来なかったことが出来るようになったという点が面白い。こういう逆転の発想によって技術というのは進歩してきたのだということを改めて認識させられた。ただし、これにはまだ欠点もあるという事は置いておいて。
本体の小ささ
本体サイズは通常『発売直後は大きめ』であり、『その後小さくなる』というのがゲーム業界の暗黙的な流れだったのだが、たぶんWiiに関して言えば、これ以上小さくなるという事は無いと思う。というか、その余地が見えない。これは正直感心した。

悪いと思った点

Wiiリモコンは太陽に弱い(1)
先日も書いたが、太陽に弱い。しかも、Wiiリモコン自体を直射日光の元にさらすと、フリーズっぽい現象になる。何のボタンを押しても反応しなくなるのだ。もう壊れたのか?初期不良か?と思ったが、電池を入れ替えてみたら戻った。たぶん、CMOSセンサーが異常を検知したんじゃないかと推測している。
Wiiリモコンは太陽に弱い(2)
みんなで集まっては「夜」とは限らない。昼間に友達みんなとパーティーで遊ぶということも普通にあるだろう。しかし、実際問題として(天候にもよるが)昼間はかなりセンサーが誤動作した。これではパーティーを楽しめそうに無い。リモコン側にTVを認識させるためのセンサーを積むという発想はとても面白いと思うが、将来的な改善を求めたい。
Wiiリモコンの握り手
オシャレという点では、リモコンは滑らかな方が良いと思う。だが、ことWiiリモコンに関して言えば、それはやっぱり微妙といわざるを得ない。なにせ振り回す。滑りが良いとかなり怖い。もう少し「滑らないデザイン」を検討するべきだったのではないだろうか。
Wi−Fi接続
無線LANで繋がると書いたが、実際問題としてはまだ不安定な部分があることは否定できない。ルーター側のリセットを行わなければ成らないこともある。まだこの辺りはまだまだ『いつでも、だれでも』という所まで来れていない気がする。*1
電池の寿命
先日も書いたが、電池の寿命は個人的には短いと感じている。これについては技術的な面も含めて致し方なかったんじゃないかとは思う。これを乾電池ではなく内蔵型の充電池に出来なかったのか?というのが正直な感想。Wiiリモコンの横にはスリットが入っているので、将来「充電用クレードル」が発売されるかもしれない。

どっちでも無いけど気になった点

今日の記録
ゲームをしたり、何かをすると「Wii伝言板」に「何々を何分やってました」と記録がとられる。お父さんとかお母さんにしてみれば、うちの子がどれぐらいゲームをやっていたのか把握できるという点ではありがたいのかも知れないけど、なんとなく気味が悪い。というか、ここまで来たか監視社会!と思った。考え過ぎかもしれないけど。
設置場所(1)
大袈裟に振り回さなくても遊べると言われていても、意識的にやっぱり楽しみたい気持ちから、ついつい力が入ってそのポーズをとったりする。だが、これがかなり危険であることは言うまでも無い。我が家のように狭い部屋の場合は、人がいれば間違いなく殴打事故が起こるし、TVとの距離も近づいてしまうので打撲も置きそうになる。気を付けてはいても、設置場所はかなり広めに確保しなければならない。座って肩寄せあってというゲーム機ではないだろう。これは。
設置場所(2)
Wiiリモコンのカメラが認識できるセンサーバーの距離がある。これは近すぎてもダメだし、遠すぎてもダメ。推奨は1〜3mぐらい*2らしい。近すぎたらダメという点はリモコンを振り回す関係上、仕方が無いかな?と思う部分もあるが、設定とかは近くでちょっと操作したいこともあるので、使えないというのはちょっと面倒だったりする。
TVのサイズ
私の場合、TV台の都合という理由で26型*3にした。コレ自体は特に後悔は無いんだが、Wiiはどんなゲーム機よりも大型画面を要求する。それは、上段の「設置場所(1)」でも書いたが、広い部屋で人とぶつからないようにプレイしなければならないからだ。画質についていえば、他のゲーム機より劣るかもしれないが、そもそもじっと座って見ている訳じゃなく、体を動かしながら見ているので画質がどうとかはあまり気にならない。*4大きな画面であることはWiiにとって何よりもうれしい。迫力が違う。綺麗さとかそういう問題じゃなくて。
外部コントローラーコネクタ
昨今、この手のコネクタにはカバーが付くのが常識という流れの中で、剥き出しというのは如何なものかと思った。このぐらいはやっぱりやってて欲しかったな?と思う。なんか気持ちが悪いのだ。剥き出し感が。手に汗握ってる手元部分に当たるのに。前述の通り、クレードルに対応するためかもしれないけど。
Wiiリモコンの操作性
といっても、挙動がどうとか言う話ではない。ただ、まだ新しいコントローラーであるが故、使い方がまだ熟慮・洗練されていないなという感じがする。文字の入力方法とか十字カーソルの使い方とか。この辺りはもうしばらくするとだんだんと『こういう方が使いやすい』という流れが出来てきて、落ち着くんじゃないかと思う。それはそれで必要なプロセスだと思うし。
エミュレータへの対応
今回、『ゲームキューブ』だけでなく、エミュレータという形で『ファミコン』『スーパーファミコン』『N64』と過去の自社ゲーム機を網羅しているだけでなく、『メガドライブ』『PCエンジン』『MSX*5』と別のメーカーのものにまで広げている。これらのハードで育ち、既にゲームを離れてしまった世代の人たちにとって、これはとてもありがたいことだ。もうハードを手放した人、事情によりハードを手に入れられなかった人。今なお持っている人ではなく、そういう人にサービスの幅を広げたのは面白いことだと思う。

とまぁ、ありえないぐらいの長文。別に今日一日で書いたわけじゃないですが。

何にしても、Wiiはどっぷりとハマルと言うよりも、ライトに『たまにはゲームでもしない?』ぐらいの感覚がちょうどいい距離感なのかもしれない。

過去のWii関連記事

  • 良い子は外で遊べ。Wii。
  • WN-G54/R3 と Wii

*1:これはWiiだけの問題ではない。

*2:感度を調整することで5mまで伸ばせるらしいが、微弱な光で誤動作する可能性が上がる。

*3:東芝 REGZA 26C2000:過去記事→id:kenbot3:20061225:1166976382

*4:Wii Sportsなどのパーティーゲームに限るかもしれないが。

*5:MSXのソフト提供は2007年1月開始予定