みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

千年女優

千年女優 [DVD]
私の年代的なセンスで言うと「千年」といえば?「女王」と答えるというのがキャッチーな合言葉だったりするかもしれないワケで、もうなんていうか子供心にセクシーって言葉は知らなくても意味はちょっと感じちゃったりもしたそんな思春期前の淡い少年時代。。。
なんて書き出しで始めてみたところで、そもそも今時の人は「千年女王」なんて知らないんじゃないかと思うんで、その話はまた別の機会にしてみたいんですが、そんなワケで今日は「千年女優」を久しぶりに映画ネタで描いてみようかと思ってみたり。

この「千年女優」という映画は、以前書いた「PERFECT BLUE*1の「今敏監督」のアニメ作品。率直な感想としては結構好き。*2

「女優だった主人公が、女学生時代に出会っただけの名も知らない青年に恋し、ひたむきに追いかけていく」というストーリーは、一般的な感覚から言うと「恋愛」とか「純愛」というジャンルに入りそうな感じだが、正直なところを言えばコレは「情熱」がテーマなんだと思う。


もし、誰かにこんな質問をされたら自分はどう答えるだろう。
「貴方は自分の何が好きですか?」*3
チャームポイントというのは、他の人に対するアドバンテージに当たる部分であり、この質問の趣旨とは違う。「自分の何が自分たらしめているのか」という問題は、実はとても奥深い問題なんだと思う。

人は、何かに情熱を持って進んでいる時が一番輝いていると思う。その輝きが本当の自分なんじゃないか、と思う。この映画は「情熱」の映画だと思う。私は、だが。*4

*1:PERFECT BLUE:過去記事→id:kenbot3:20050318:p1

*2:ただし、結構場面が唐突に飛ぶので、まじめに考えすぎると置いてきぼりを食らいます。

*3:女優「藤原千代子」が最後に言ったセリフがソレなワケだが。

*4:追いかけるモノがある人は幸せだと思う。その情熱が私には少ないんだと思うし。