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トータル・リコール

トータル・リコール [DVD]
最近、する事がないと録り貯めた映画の中から無作為的にチョイスして見ている訳だが、シュワちゃんが主演している映画があったので「ひさしぶりじゃ〜ん」と昨日の昼間に見始めてみた。

そして見終わって思った。「あぁ、これはもう昔の映画なのね。」って。

昔見たときはそれなりに面白かったと思ったんだが、改めてみると突っ込みどころが満載だったことに気が付いた。

まず、出てくる物が全てウソくさい。今時アニメでも登場しないような、やたらと直線的でメタルメタルした乗り物の数々。タクシーの運転手もギャグとしかいい様のないデザインとリアクションをするし、電車の中にある広告用のテレビも厚みがあったり、局面ブラウン管だったりとなんとなく昭和の時代の懐かしさすら感じられる。

逃げるシュワちゃんを追いかける人たちが持っていた探知機もやたらとゴツくて邪魔そうだったのも妙に印象的だ。なにせ武器よりもでかい。ヤタラと角ばっていたし、あれでぶん殴った方が致命傷を与えられそうだ。

ついでに、地球の地下鉄は「セーフティーエリア」って事で銃器の持ち込みは禁止になっているのに、より危険度の高い火星は銃火器は持ち込みフリーになっているのもおかしい。しかも、あんなに簡単にガラスが割れていいんかい?と。あれじゃ、火星の砂嵐で石が飛んできても割れちゃうんじゃない?あ、最後に割れてたか(謎)

「最後の楽園」に関しても微妙だと思う。そこまで場所を突き止めている(自分宛にメモがあるぐらいだし)んなら、あんなに手の込んだ事をしなくても、内部に入り込めたんじゃないだろうか?とマジで思う。しかも採掘マシーンであんなに早く辿り着けるぐらいなんだから。

採掘マシーンといえば、シュワちゃん達をアレで襲ったのもイマイチ都合的でちょっと頂けない。それ以前に「あと1時間で酸素が足りなくなる」のに「使えるかどうかも判らないシステムの作動が先だ!」という結論もおかしい。さらになんでシュワちゃんの手が作動キーになっているんだよ?というのも疑問を抱かずにはいられない。それ、「誰でもいいって事ですか?」>エイリアンさん。


そういえば、シュワちゃんがずっと見ていた夢って、結局なんだったんだろう。ストーリー的には「過去に火星にいた記憶」っていう事になっていたけど、結果的に見ればあんなシーンは経験してなさそうだったし。最後のシーンの伏線?って事なのかもしれないけど、それにしてはちょっと無理がある気がする。

昔の映画なんだからそんなに突っ込んじゃいけないよ!という気もしなくもないが、どうにもこうにも目に付いちゃうんだから仕方がない。大人ってイヤだな。

見始めるまで気付かなかったんだが、先日見たばかりの「氷の微笑*1シャロン・ストーンも出ていた。アクションシーンは結構凄かったな。もしかすると、一番感心したのはこの部分だけかもしれない(爆)*2

*1:氷の微笑:過去記事→id:kenbot3:20050730

*2:スタントじゃなくて本人が体を張ってやってたんだとしたら、だけど。