００３

サイボーグ００９に出てくる唯一のヒロイン「００３」。あまり戦闘には参加しなく目立たない存在だったが、彼女には鋭い聴覚があり、仲間達を何度も危機から救った。

昨今、「音」に敏感な人が増えたといわれている。昔は人のしゃべり声の大きさは昔と変わらないが、いまよりも壁の厚さは薄かった。電車も昔よりゴトンゴトンとうるかったにもかかわらず、誰も気に止めていなかった。ゴトンゴトン。
もちろん、限度を超えた音というのは公害にはちがいないが、普通の音でもうるさいと感じてしまう人がいる。
なぜ、今時の人は隣のＴＶの音、トイレの音、お風呂の音までをも気にするようになったのだろう。

・・・答えは「人の恐怖心」だと言われている。

アパートやマンション、団地。集合住宅が増えていく反面、人付き合いは減っている。仕事の関係や、生活習慣などの違いなど原因は様々にあるが、近所付き合いという風習は減ってきている。隣は何をする人ぞ。
満員電車の中、一人で立っている。知っている人は誰もいなく孤独。

こんな状況に置かれた人間の心の中には、「周りに知らない人が住んでいる／側にいる恐怖」というのが発生します。少なからず。誰にでも。(よっぽど無神経な人は別でしょうけど) 知らないだけに余計気になる。気になる。気になる。。。。
恐怖心にとらわれた人間は自分の置かれている状況をより正確に把握しようとするために、 情報収集を開始します。目から、耳から、皮膚から。あらゆる所から。

「聞こえる」のと「聞く」のはちがう。集中している時は時計の針の音だって「聞く」事が出来るが、普通に生活していたら時計の針の音は「聞こえては来ない」。普段は聞こえない心臓の音も、ドキドキと聞こえてきたりする。
『うるさく感じるのは周りがうるさいのではなくて自分の感性が敏感になっているからだ』

それだけじゃないとは思うけど、そうなんじゃないかな？ってな事を思っても見たりした一日でした。

# あんまりまとまりなかったな。でも、映画館で携帯電話を鳴らすのは止めましょう（爆）