続・家電のつぶやき。
以前、「家電のつぶやき」ってタイトルで書いたけど、その続きの話。
今時なスマホには普通に着いている機能にGPSかある。いろんな意味で強力で、場合によっては思いっきり個人情報の流出として恐れられているもののひとつだ。
でも、公開される相手が人ではなく、自分の家電だったら。それは問題じゃない。むしろ、色々出来るんじゃない?と。
少し前の時代。インターネットで家電を操作できたらすごいよね!と、言われた。
エアコンの操作が出来たり、ビデオの予約が出来たり。家のカギをチェック出来たり、防犯カメラや室内をライブカメラで見れたり、と。
エアコンはともかく、いまそれらは既に出来る。普及は今一つとはいえ、サービスとしては比較的普通になって来ている。
スマホに買い換えたいという人に、何でですか?と質問すると、かなりの数で「GPSが便利そうじゃない」と言われる。
確かに。タクシーも呼べるし、ピザも公園の中でも運んでくれるぐらいで。そりゃ便利だ。
その便利さを家電に向けてみたらどうだろう。
自宅から出たら。最近のエアコンは、室内に誰も居ないことは分かるが、誰かが帰ってくる途中は分からない。
でも、GPSで位置情報をエアコンに伝えられら?
近所に来たら、エアコンがつぶやく。
「お帰りなさい。エアコンはつけておきますか?」
家のカギも。自分で確認しなくなる。もし、カギを掛け忘れて家を出たら。ある程度離れた所でドアがつぶやく。
「ロックを忘れています。掛けてよろしいですか?」
「ロックしました。いってらっしゃい」
テレビを見ていると、そのテレビがつぶやく。
「お父さんの車が駐車場に着きました。続きは録画しておきますか?」
その内、家電はみんな呟くと思っている。
夢物語だけど。