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合言葉はSite Seeing

通知ランプ、警告ランプ。

続いて、Vitaを使っていて不満に思った事。
おしゃれなデザインとしたかったからなのか、最近のスマホの影響を受けてなのか詳しい経緯は判らないが、『前面にLEDが1つしか存在しない』という点は、ちょっと不満がある。
正確には、PSボタンだけが光る事が出来るという意味。
これ、すごく問題。

PSPの時、前面には3つのLEDがあった。『電源』『ワイアレス』『メモリ』と。あと、『HOLD』というランプっぽいものもあるが、これはLEDではなく単なるインジケーター。非電気式。
この3つがPSPのそれぞれの状態を示していた為、ユーザ側は比較的安心して使う事が出来た。ワイヤレスのランプが付かないことで、どことも通信していないことが判ったし、メモリのランプが付かないことで、電源を切る目安を理解できた。電源については言わずもがなだが、充電がされている事をこのランプで確認できた。
だが、である。Vita の場合は『PSボタン』しかランプが付かない。
これには『電源』と、PSPの時に無かった『アナウンス通知』の2つが割り当てられている。
ワイアレスは、接続形態が3G/Wi-Fiなどと切り替えが出来るために、メニュー画面などの上部に電波強度として表示されるようになった。だが、個人的にはこれこそ残すべきだったと思う。なぜならば、ゲーム中はメニュー画面が表示されない(全画面表示になる)からだ。
例えば、『Wi-Fi接続中は緑色』、『3G接続中はオレンジ色』、『アドホック通信中は緑色、または赤色』などとし、そのいずれでもない場合に『消灯』とすべきだったと思う。
これをしていない故に、『圏外』がとても判りづらいのだ。
ネットワークを中心に置いたゲーム機器としてデザインされているので、この部分を出さないようにしたのは、ちょっと不満かも知れない。繰り返すが、デザインを優先させたのかもしれないけど。
メモリについては無くてもよいと思ったが、昨今はオートセーブに対応しているゲームも多い事から、アクセス中は判る方が良い気がした。可能であるならば、『Vitaメモリカードは緑』で『Vitaゲームカードはオレンジ』などを出せても良いかもしれない。ただ、ゲーム中に頻繁に色が変わると見栄え的にも忙しいので、どちらか一方の色でそろえてしまっても良かったかもしれない。
で、一番の問題は『PSボタン』。
実は、電源を入れた直後は『青色』に明滅するが、すぐに消灯する。つまり、Vitaにとっては『電源が入っていても、入っていなくても確認できるLEDの点灯はない』事になる。これ、電子機器として非常に判りづらい。電源が入っている事が判らないのだ。怖いよ、これ。
そして、その電源投入時以外でこのPSランプが点灯するのは以下の2つの条件の時。

  • 充電中(オレンジ色)
  • アナウンス通知確認(青色の明滅)

である。そして、表示優先度は『アナウンス通知>充電中』である。
アナウンスが残っている時は、充電中であろうと、明滅状態で青と消灯を繰り返す。オレンジ色の表示は行なわれない。
これ、非常に判りづらい。
充電が終わったのか未だなのか判らない。なので、ふとした瞬間に『充電は完了した』と勘違いしそうな状況だ。なお、このアナウンス通知とは、データのダウンロードやPSNのフレンドのアビリティー(ログインしたとか)でも情報が通知される為、充電中に起動していると、ほぼ充電がされている事を視覚的に認識する期間はほとんどない。何せ、起動時にPSNに確認しに行き、フレンドがログインしている事を起動時に通知してくれたりするし、そんな通知を毎回喜んで確認する事もないので、これがオレンジに戻る事も滅多にない。
電子機器としては、やはり電源の状態を示すランプは独立させるべきだったんじゃないかと思う。
なお、個人的にはこれとは別に『位置情報』の取得状況を示すランプがあっても良いと思った。
『GPS取得中なら緑』『3G位置情報取得中ならオレンジ』『Wi-Fi取得中なら赤』とかでも。ゲーム中で使用しない場合でも、取得しているなら点灯する方向で。
この取得状況が判らない事で、"near" が使いづらいものになっている気がする。
この点は、おしゃれさを追求することも大事ではあるが、この辺りの情報を隠してしまった事で、余計判りづらくなったんだろうという事を考えると、ぜひとも対応を考えて欲しいと思う。現行機ではランプの数が足りないので、無理な事は百も承知・・・で。