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合言葉はSite Seeing

家電のつぶやき。

会社の人と話していたネタをまとめておく。
既にそういう流れになってきているよ?という意味で。目新しい話ではないけど。
『近い将来、家電がみんなつぶやくようになるよ』
という話。家電だけじゃなくて、車とか電車とかあらゆるものが。

いまのつぶやき

言わずもがなで、最近は「つぶやき型SNS」というか「ついったー」(あえてひらがな)とかが流行っている。
前にも書いた*1けど、自分はやる予定はない。
でも。でも、世の中ではかなりの利用者がいて、日々増えていたりする。
動いている世の中の様々なことがつぶやかれたり、あらたなつぶやきが世の中を動かしていたりしている。
手軽であるからこそ人々はつぶやきを残し、残したつぶやきが広がっている。

じぶんのつぶやき

つぶやきを考える上で、一番大事なのは『タイムライン』だと考えている。
一般的には『TL』と呼ばれている。
このタイムラインは、自分のタイムライン。自分の為の画面上に自分がフォローをした人のつぶやきが流れる。自分のつぶやきと一緒に。
フォローがいない場合、自分のタイムラインには自分のつぶやきしか流れない。自分が誰かをフォローしている場合、その人のつぶやきも流れる。時間順に。リアルタイムに。
自分がつぶやかなくても、誰かがつぶやいたことが流れてくる。
自分に関係ある話の時もあるし、そうでない時もあるけれども、自分がフォローしているのだから自分に関係のある話、興味がある話であることが多い。
自分がつぶやかなくても、自分に意味のある情報が流れてくる場所。そこがタイムライン。

ボットのつぶやき

つぶやきをするのは人間だけではない。
BOT。ボットと呼ばれるプログラムが書き込むことがある。
大きく分けると2通りで、一方的に一つのサービスとして情報を提供するタイプのボットと、自分のつぶやきに反応するタイプのボットに分かれる。
前者は、時報をつぶやくボットだったり、ニュースをつぶやくボットだったり。後者は、人口無脳型の自動応答ボットだったり。特定のキーワードに反応して、関する情報をつぶやき返してくれたりする。自動的に。
日々、様々なボットが登場し、サービスとしていろいろ提供されている。
場合によっては、プログラムではなく人だと勘違いしてしまう人もいるくらい。それを逆手に取り、『中の人などいない』というネタも存在するほどに。
いまや、ボットは普通の存在になっている。

家電のつぶやき

最近の研究では、家電がつぶやくことが可能になってきている。
以前までは、家電をメールや専用のアプリケーションでコントロールするという研究が行なわれていたが、この研究では結構問題があったので、進むに進めていなかった。今、新たな形として「家電のつぶやき」が注目されている。
自分が家電をフォローしていたとする。
洗濯機、電子レンジ、エアコン、炊飯器、冷蔵庫、食器洗い機。
洗濯が終わると、洗濯機がつぶやく。『洗濯終わったよ』。
室温が下がってきたのでエアコンがつぶやく。『室温下がりすぎ。設定温度上げていい?』。
炊飯器もつぶやく。『炊き上がりなう』。
食器洗い機もつぶやく。『洗剤が切れかけてる。買い物リストに足しておくね』
家電のつぶやきは、自分のタイムラインに流れる。
場合によっては、家電に指示を出せばいい。専用アプリをつかうか、つぶやくかは未来の話として。
もちろん、家電のつぶやきが誰にでも見れる訳ではない。
自分の家の家電のつぶやき。
まぁ、家族の。
介護としての使い方も研究されている。
『といれ、つかわれてるなう』

乗り物のつぶやき

近い将来、自動フォロー型のサービスも出てくると考えている。
自分が関係する、自分が乗っている乗り物などは自動的にフォローされるサービスになると考えている。

乗り物。電車やバス。飛行機や車。あらゆるものは個別につぶやく時代になる。

『○○駅、到着なう』
『既に満員です。もう乗れないので次の停留所は止まりません』
『離陸許可待ち中なう。シートベルト外さないでね』
『国道○○上、渋滞中。前方にて事故車アリ』

あらゆるものが、運転手のつぶやきではなく、乗り物自体の判断によるつぶやきとして、リアルタイムに書き込まれ、それらの情報は利用者に届くようになる。

車内放送で車掌さんが『車内にて急病人が発生』と話をするのと前後して、電車に乗っている人のタイムラインに電車がつぶやく。

『今、ホームで非常停止ボタンが押された』

これだけでも、なんだか判らないことから開放され、みんなが同じ情報を共有することができる。
無論、乗っていない人には情報は流れない。乗っているか乗っていないかは、自動的に判別される。
乗っていなくても、ホームや停留所で待つ人に(関連する情報という意味で)自動的に流されることも考えられる。

そして、乗り物がつぶやいた情報が自分にとって重要だと思う人は、自分でリツイート(RT)すればいい。

自分をフォローしている人に、その情報が発信される。

つぶやき社会。

古くは『ホームコンピュータ』と呼ばれ、研究されてきた一つの形として、今この『つぶやき』は注目されている。

冒頭、自分はやる予定はないと考えているが、そういう意味ではとても注目している。

世の中の、あらゆるモノがつぶやき始めると、結構いろいろと面白いことになると考えている。


そんな話をした。会社で。

*1:『つぶやかないの?』:過去記事⇒id:kenbot3:20100519:1274270272