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『重箱の隅』

お正月と言えばお節料理。
他意も悪意も無く書くが、『お節料理は(お正月の為の)手抜き料理』である。
ただ、この場合の『手抜き』とは、『お正月に家事の手を休める(手を抜く)為』の意味であり、『お節料理を手抜きで作る』というワケではない。そういえば、数年前にも『お節』で話を書いたことがあったっけ。*1 *2
まぁ、両親に言わせれば『年々手抜きしていってるけどね』との事。
なにはともあれ、ありがとう。

そんな話とは全く変わり、本来の意味や使い方としての『重箱の隅』と違うが、実は『お節料理が入っている重箱の隅』が結構好きだったりする。
いや、"好き"っていう表現もなんか変なんだけど。
重箱の独特の形が生み出す、何とも言えない空間としての『隅』。キレイに盛り付けたお節料理も隅の方は空間が空いてしまう。もちろん、溢れんばかりに目一杯の品目を入れるのも大事だが、見栄えとして隙間が多少あることも要求される重要なバランス感覚。
ある意味、同じ四角い形状としてのお弁当箱でも同じことが起こるのだが、屋外に持ち出すことを前提とし、移動に際して食べ物が寄ってしまうお弁当は、無理に押し込んでも詰まっている方が現実的で、むしろ『空間は無くていい』。
だが、屋内でおもてなしとして振舞うお節料理は、『多少の空間も大事』だと思う。*3
この辺りの『重箱の隅』という空間の存在感が、実はなんとなく好きだったりする。

*1:年末の忙しさ:過去記事⇒id:kenbot3:20051231:1135999187

*2:年末の忙しさ2:過去記事⇒id:kenbot3:20051231:1136004330

*3:市販のお節料理の場合、輸送の関係もあって目一杯入っていることも少なくないけど。