みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

青いトリ。

  • トリ=最後のこと。最後を勤める役の事。

元々は、寄席の言葉で「最後の演目を勤める役割の人」を指していた。なんでそんな役割の人が大切なのかといえば、「客の代金を集める役割」を兼ねていたからで、連続して行われる演目のそれぞれごとにお金を払っていなかった興行方法にマッチしたシステムと言える。

最後の大役の人にはお客さんも沢山集まるし、そこまでに集まったお金を全部最後に一まとめとして取り出して、最後の人が自分の分を抜いてから残りをその前の人に配っていたというシステム。だから、一番えらい人、うまい人が最後をやっていたワケで。


・・・。


話が唐突に変わるが、今日は珍しく青い縞柄のシャツを着ていた。基本的に白いワイシャツしか持っていないが、4枚程だけカラーがある。その内、縞柄はこの1枚だけだ。
このワイシャツには特別な意味があって、
  『ワイシャツのローテーションが完全に切れたとき』
だったりする。洗濯物としてのワイシャツが、最後(に程近い)になった時に仕方なく着るワイシャツだったりする。もちろん気に入っていないという訳じゃないんだけど、自分の中では『最後に着るシャツ』、『これを着たら明日はゼッタイに洗濯をしなくちゃダメなフラグ』という意味として決めている。そんな他の人にとってはどうでもいい決まりがあるシャツ。


午前中、提出した契約関係の書類に不手際があったらしく、『訂正をお願いします』と持ってきてくれた人がいた。訂正印を押したりとかメンドウな作業なので、気を使ってくれたのか
『さっき、あっちで○○さん(私)の "青いシャツ" が素敵だな〜って話してたんですよ』
とか話をしてくれた。ありがたいことだ。

でも、上記に書いたみたいな理由もあるので、実は少々後ろめたい。

『これはワイシャツのローテーションが切れた最後の一枚なんです。つまり、"トリ"。そんな風に褒められちゃうなんて、幸せの「青いトリ」って事ですかね!』

っていう返しをいまさら思いついたが、もうそれはどうでもいい話。*1

*1:自分で書いておいて言うのもなんだが、これはこれで言われたら多分「ウザい」。