距離の壁。
そんなことを書いていて思いだした。今、都会の野鳥の飛び立ち距離が結構変わってきていると思う。
- 飛び立ち距離とは
- 野鳥に対して人間がどこまで近づけるかの距離の目安。警戒心が高い野鳥ほど距離が長く、逆に薄いとより距離が縮まる。群れの状態や人間の格好などにもよって変わる。英語ではフライト・ディスタンス。空を飛ばない野生動物全体で使う時は「警戒距離」と明記される事もある。
私が子供の頃、多分図鑑か本で読んだんだけど、
『5:3:1=スズメ:カラス:ハト』(単位:m)
だったと記憶している。数字が覚えやすかったのでそのまま覚えたものだ。数字はあくまで目安だとしても、竹網籠で捕まえるには、この程度の距離を離れて紐を持っていないと、捕まえるのが難しい距離だ。捕まえるなよ!という話は置いておいて。*1
今、この距離がもっともっと近づいて来ている様に感じる。
カラスは人や車のすぐ側で電柱の上や電線ではなく、ガードレールに止まっていたりする。
スズメも蕎麦屋の軒先に店員がばら撒いたと思われる米などのカスを、出入りするお客に怯えることもなく啄ばんでいる。今、この数字はどう変わったんだろうか・・・と良く考える。
そして、人間同士はというと、この距離が年々離れていっている気がする。
今、人は野鳥よりも臆病に、敏感になっているような気がしてならない。インターネットや携帯電話で距離の壁がなくなったと言うのに。
*1:小学校の頃に竹網籠を使わずにハトを捕まえる遊びをしていたことがある。使ったのは強引にも洗面器など。野生動物虐待!と言われそうだが。もちろん、一匹残らず逃がしたけどね。飼えるものでもないし。