銀河英雄伝説 (2) 〜野望編〜
あの、最初に2巻を読み終わった時の衝撃は忘れられない。この超展開っぷりがたまらない。今の時代ならそれ程不思議はないんだけど、当時はかなり動揺というか興奮した。これだけ有名でもあえてネタバレしないように書くけど。
話は唐突に変わるがこの物語、読んだ人は殆どの場合「ヤン派」と「ラインハルト派」に分かれる。それはドラクエ5の「ビアンカ派」と「フローラ派」に分かれるのと同じぐらい明確にくっきりとしたもので、途中で様変わりするような事は殆どないと思う。それは主人公であるこの2人がキャラクターとして最初から確立しているからに違いない(ラインハルトはこの2巻目で様変わりするけど)と思うが、それを今読んでも色褪せることなく「やっぱりカッコいいわ!」と感じられるのは正直すごい事だと思う。
だが、それはあくまでもそれぞれの「個性」に対して惹かれているものであって、それぞれが属する国家に対して向けられるものではないという所もとても興味深い。そもそも、この物語の中では独裁政治国家がいいとか、自由民主主義国家がいいとかそういう所はぶっちゃけて言えばどうでもいい話だ。それをネタにしているだけだと思うし。
その中で、やっぱりヤンのセリフはいいものが多い。
2巻だと
かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。
個人の自由と権利に比べれば、たいした価値のあるものじゃない……
とか。
えっ?私?
もちろん、私は「ヤン派」です。や〜ん。*1
*1:ついでに言えば、「ビアンカ派」です(謎)。つーか、何をいまさら。