義務と権利の交差点(2)
権利が先か、義務が先か。その議論は無意味であり、権利と義務は基本的には依存の関係にあるといえる。従って、自らが権利を主張・行使するためには、何らかの義務(行動上の制限)が発生していると考えなければならない。
義務を放棄することは、権利を放棄することにも繋がる。ただし、社会生活を営む以上、何らかの義務は発生することもまた認識しておかなければならない。
権利、とは。
権利(けんり)とは
一般に、ある行為をなし、あるいはしないことのできる資格。法律上は、一定の利益を主張又は享受することを法により認められた地位、あるいは、他人に対し一定の行為・不作為を求めることができる地位をいう。対語は義務。
である。
小難しい事の様でも、話としてはとても簡単なことだ。
だが、権利を行使することにひたすら熱心になってしまい、自分に課せられている義務の存在を忘れてしまったりするケースが少なくない。*1
続く。
*1:義務化成熟社会:過去記事⇒id:kenbot3:20061005:1160005938